13世紀後半から15世紀のヨーロッパの写本には、なぜかドラゴンでも悪漢でもなくカタツムリと戦う騎士の姿が数多く描かれています。本の内容や文章の趣旨とは無関係なことが多い謎の挿絵について、イギリス・ウェールズのバンガー大学で中世文学を研究しているマデリン・S・キラッキー氏が考察しました。 Why medieval manuscripts are full of doodles of snail fights https://theconversation.com/why-medieval-manuscripts-are-full-of-doodles-of-snail-fights-206255 キラッキー氏によると、カタツムリとの戦いが最初に見られるのは、1290年ごろの北フランスで制作された彩飾写本とのこと。それから数年すると、似たような挿絵がフランドル地域やイギリスなどヨーロッパ各地の
![中世の写本に「カタツムリと騎士の戦い」が大量に描かれているのは一体なぜ?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8893ef808abb1e4bec14b225ec306f726e575528/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2023%2F09%2F03%2Fmedieval-manuscripts-snail-fights%2F00.jpg)