「支那」の語源についての考察 東京都の新任の知事石原慎太郎氏は「支那」という言葉で中国を蔑称したのちに、「支那」の語源についてはさだかではないと弁解している。しかし、石原氏は一九九六年、香港の記者のインタビューに応じた際、「世界じゅうでは一般的に貴国を中国と称しているが、私はそれを『支那』と呼んでいる。聞いた話では『支那』と呼んではいけないそうだが……。その理由はこの二つの漢字がよくないからだ」と語った。この発言を見ても分かるように、石原氏は誠実さに欠ける人で、氏が中国を「支那」と呼ぶのは下心があってのことである。ここに掲載されている文章は「支那」という言葉の意味とその歴史的変化を明らかにし、それによって世人に正しいことをお伝えしたい。 ――編集者 言葉は思想を表すキャリアーとして、常に時代の烙印を押され、歴史の変遷の痕跡を残すものである。「支那」という呼称もそうである。考証によると、「支