【第11回】 2009年02月24日 「ダイエット薬」の正体は漢方薬 体質に合わせた別薬にも期待! ダイエット薬は基本的に「防風通聖散」と呼ばれる漢方薬がルーツだ。女性をターゲットにしていた流れを一変させ、男性向けに売って大ヒットとなったナイシトール。メタボ市場を狙って後発品も続々登場している。 「ナイシトール85」(小林製薬)、「ロート防風通聖散錠」(ロート製薬)、「新コッコアポA錠」(クラシエ薬品)といった人気のダイエット薬が基本的に同じクスリ、といったら驚くだろうか。 これらはすべて「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」と呼ばれる漢方薬がルーツだ。12世紀に『宣明論』と呼ばれる漢方の古典に登場したクスリを現代風にアレンジしたものである。皮下脂肪型の肥満で、便秘の傾向がある人に効果を発揮する。 そもそも内臓脂肪という概念がなかった頃から存在するクスリであるため、皮下脂肪への効