私の父は6年連続計8アイテム受賞しました。私は1点も受賞していません。おそらく今後も。なぜか。端的に言いますと、グッドデザイン賞におけるグッドが、私の考えるグッドと異なるからです。 でも今は、何ひとつ検査をせず完全に見た目だけで選んでいます。念のために付け加えますが、私にとって見た目とは、持ったときの感触や馴染み方なども含まれています。それらすべて合わせて「かたち」ができるからです。使いやすさなどは、もの単体を什器にぽん置きしただけでは判断つきません。でも、使いやすさを判断できるすばらしい能力を持つ人がたまにいらっしゃるようです。 グッドデザイン賞は経済産業省の外郭団体である日本産業デザイン振興会が実施していて、1998年に民営化されました。これは私の感触に過ぎないのですが、そこから(私にとって)おかしくなり始めたような印象があります。現在グッドデザイン賞の企画運営は広告会社が手がけていま