ブックマーク / www.ele-king.net (68)

  • スティーヴ・アルビニが密かに私の世界を変えた理由 | ele-king

    自分でも気付かぬうちに、スティーヴ・アルビニは私の人生を変えていた。彼の特定の作品との出会いによって啓示を受け、人生の中にそれ以前と以後という明確な境界線が引かれたということでは全くない。それよりも彼の影響は、私の育った音楽世界の土壌に染み込んでそれを肥沃にしたものであり、そうとは知らない私が無意識に歩き回った風景そのものだったのだ。ようやく獲得し得た視野と意識によって振り返ってみると、私が通ってきた世界のすべてに彼の手が及んでいたことを思い知らされる。 世代的なことも関係している。1962年生まれのアルビニは、ちょうど1980年代にジェネレーションXが成人し始めた頃の音楽シーンで地位を確立し、彼の音楽とアティチュードはその世代の心に響く多くの特徴を体現していたのだ。 彼の作品は挑戦的で、パンクが退屈さに怒りをぶつける方法をさらに推し進めたものだった。彼自身の初期のビッグ・ブラックやそれ以

    スティーヴ・アルビニが密かに私の世界を変えた理由 | ele-king
    lbtmplz
    lbtmplz 2024/06/29
    アルビニ。ティム・キンセラ周辺の数々の音源、54-71もそうだったな。オルタナ、インディーの神。R.I.P.
  • The Body & Thou | ele-king

  • 7038634357 | ele-king

    米国・ヴァージニア州を拠点とするネオ・ギブソンによるプロジェクトの名称である。実に記号的な名前だが、どうやら携帯電話の番号らしい。当なのだろうか。軽いジョークだろうか。もちろん真意のほどは定かではない。 ではこの名のとおり、作が「記号的・抽象的な電子音響作品」なのかというとそうではない。確かに実験的な作風ではあるが、ネオ・ギブソンのヴォーカルが入った曲もあるし、聴きやすい旋律のミニマルな音楽もある。 しかし一方、ノイズが炸裂する展開もある。持続「しない」アンビエントという不思議な曲もある。かといって、アルバム全体がカオスかといえばでそうもない。どこか慎ましやかで、奇妙な人懐こさもあるアルバムなのである。実験的ではあるが他人を拒絶するような作風でもないのだ。 何より非常にパーソナルな音楽に思えた。アルバムには7曲が収録されているが、「ネオの7曲」という意味でのアルバム名『Neo Seve

    7038634357 | ele-king
  • ロンドンで感じた熱いヴァイブス | ele-king

    Home > Columns > ロンドンで感じた熱いヴァイブス- ──Tohji も出演した NTS Radio~Eastern Margins の盛況 ■ 2019年8月16日 午前7時 トランジットのバンコクから12時間のフライトを経て、ヒースロー空港に到着した。バンコクの30度超えと高湿度から、ダウンが必要な寒さへ。寒暖差による疲労と、その前の中国ツアーの疲れもあって、空港ホテルで仮眠をとることにした。 今回のメイン・イベントは、Bussey Building で開催されるサウンド・クラッシュだ。ジャンルを超えた異種格闘技のようなクラッシュに、日からは Eastern Margins として Tohji、Taigen Kawabe (Bo Ningen / Ill Japonia) と僕が参加することになった。 Whatsapp と LINE を使いながらサウンド・クラッシュにつ

    ロンドンで感じた熱いヴァイブス | ele-king
  • R.I.P. 鮎川誠 | ele-king

    連日レジェンド級のアーティストたちの訃報が続き、堪えるなと思っていたところへまたひとり……シーナ&ロケッツの、そして日を代表するロックンロール・ギタリストの鮎川誠が1月29日午前5時47分(シーナ!)に亡くなった。享年74歳。日中のロックンロール・ファンがいま、悲しみに暮れている。 昨年5月に膵臓がんで余命5ヶ月を宣告されてからも「一でも多くライヴをしたい」とツアーを続け、近年ではもっともライヴの多い一年になったという。最後までロックとライヴにこだわった生涯だった。 11月にはシーナ&ロケッツ45周年ワンマンを新宿ロフトで行った。ライヴ中にウィルコ・ジョンソンの訃報が入り、「ウィルコの分までロックするぜぃ!」と叫ぶ姿がYouTubeに投稿されている。 そんなウィルコ・ジョンソンやイギー・ポップといった鮎川とも交流のあったアーティストたちと同様に、鮎川はパンク以前とパンク以後、メジャー

    R.I.P. 鮎川誠 | ele-king
    lbtmplz
    lbtmplz 2023/02/02
  • JAGATARA | ele-king

    lbtmplz
    lbtmplz 2022/12/05
  • interview with Dry Cleaning | ele-king

    『Stumpwork』というのはおかしな言葉だ。口にしてみてもおかしいし、その意味を紐解くのに分解してみると、さらに厄介になる。「Stump(=切り株)」とは、壊れたものや不完全なもの、つまり枯れた木の跡や、切断された枝があった場所を指す。そして、そこに労働力(= work)を加えるのは奇妙な感じがする。 「Stumpwork」とは、糸や、さまざまな素材を重ねて、型押し模様を作り、立体的な奥行きを出す刺繍の一種で、もしかしたら、そこにドライ・クリーニングの濃密で複雑なテクスチャーの音楽とのつながりを見い出すことができるかもしれない。しかし、まず第一に、この言葉が感覚的に奇妙でおかしな言葉であることを忘れないでいよう。 フローレンス・ショウは、いま、英語という言語を扱う作詞家のなかでもっとも興味深い人物の一人であり、面白くて示唆に富む表現に関しての傑出した直感の持ち主である。アルバム・タイト

    interview with Dry Cleaning | ele-king
  • Putney Swope | ele-king

    lbtmplz
    lbtmplz 2022/06/15
  • Yutaka Hirose | ele-king

  • クラウトロック大全 増補改訂版 | ele-king

  • A/N | ele-king

    00年代から10年代にかけて、SND、そのメンバーだったマーク・フェル、アルヴァ・ノトやバイトーンなどによるグリッチやビートが交錯するエクスペリメンタル・テクノイズ・トラックが数多く出現した。あれから10数年のときを経て、近年、そういったサウンドが蘇生しつつある兆候を感じるのだ(たとえばフエアコ・エスが今年にリリースした新作など。彼がアンビエント・サウンドから転換したことの重要性について考える)。00年代リヴァイヴァル? と結論づけることは早計だが(だが20年のときを経てリヴァイヴァルの兆候がどこのジャンルでもあるように思う)、大切なことはグリッチによるデジタル・サウンドの可能性はまだあるということではないかと思う。 フランスのプロデューサー、アポロ・ノワールによるプロジェクト「A/N」もまたインダストリアルなサウンドとムード、そしてグリッチ・ノイズ、重厚なビートが交錯するテクノイズ・トラ

    A/N | ele-king
  • Maya Shenfeld | ele-king

    lbtmplz
    lbtmplz 2022/03/03
  • Burial | ele-king

    文:小林拓音 周知のようにブリアル*は2007年の『非真実(Untrue)』を最後に、アルバム単位でのリリースを止めている。なのでこの新作「反夜明け(Antidawn)」はおよそ14年ぶりの長尺作品ということになるわけだが……2ステップのリズムを期待していたリスナーは大いに肩透かしをうことになるだろう。作にわかりやすいビートはない。もちろん、これまでも彼はシングルでノンビートの曲を発表してきた。今回はその全面展開と言える。 厳密には、冒頭 “Strange Neighbourhood” の序盤、聴こえるか聴こえないかぎりぎりの音量で4つ打ちのキックが仕込まれている。それは “New Love” の中盤でも再利用されているが、そちらではより聴取しやすいヴォリュームで一瞬ハットのような音がビートを刻んでもいる。あいまいで、小さく、すぐに消えてしまう躍動。間違ってもフロアで機能させるためのも

    Burial | ele-king
    lbtmplz
    lbtmplz 2022/01/28
  • Placebo | ele-king

    lbtmplz
    lbtmplz 2021/12/08
  • The Caretaker | ele-king

    Home > News > The Caretaker - ──ザ・ケアテイカーが新作、並びに故マーク・フィッシャーへ捧げられたアルバムの再発盤をリリース 秀逸なアンビエント作品で知られるザ・ケアテイカーの新作『Everywhere at the End of Time - Stage 4』が4月5日、自身のレーベル〈History Always Favours the Winners〉からリリースされた。今作は2016年に始動した6連作の4作目で、2018年にシリーズは完結するとのこと。「ele-king vol.21」における2017年の年間ベストでは、去年発表されたシリーズ前半3作をまとめたコンピレーション『Everywhere at the End of Time Stages 1-3』が選定された。 この機会にこの作家の経歴をざっと振り返ってみたい。ザ・ケアテイカーとはジェイムズ

    The Caretaker | ele-king
    lbtmplz
    lbtmplz 2021/10/27
  • 地点×空間現代 | ele-king

    lbtmplz
    lbtmplz 2021/10/13
  • Seba Kaapstad | ele-king

    〈メロー・ミュージック・グループ〉はアメリカのヒップホップ・レーベルとして知られるところだが、今回リリースとなったセバ・カープスタッドは南アフリカ共和国出身者、スワジ人(スワジランドや南アフリカ共和国に居住するバントゥー系先住部族)、ドイツ人2名による異色の混成グループで、音楽ジャンル的にはネオ・ソウルに分類される。そしてかなりジャズ色が強いので、タイプ的にはハイエイタス・カイヨーテとかムーンチャイルドとかに近く、さらにエレクトリックなプロダクションも兼ね備えている。リーダー格はドイツ人のセバスチャン・シュスター(ベース、キーボード、シンセ)で、彼が2013年にケープタウンを訪れた際に南アフリカ文化音楽に魅了され、もうひとりのドイツ人のフィリップ・シェイベル(ドラムス、ドラム・プログラミング)、ダーバン生まれでピーターマリッツバーグ育ちのゾー・マディガ(ヴォーカル)、スワジランド出身の

    Seba Kaapstad | ele-king
  • Special Interest | ele-king

  • Alice Coltrane | ele-king

  • R.I.P. Yoshi Wada | ele-king

    去る5月18日、ヨシ・ワダとして知られる作曲家が77歳で永眠した。1945年生まれのヨシ・ワダ(名・和田義正)の格的な音楽活動は、京都の芸術大学卒業後の1960年代の後半、ニューヨークでフルクサスと関わったことにはじまっている。ワダはラ・モンテ・ヤングに共鳴し、そしてヤング&マリアン・ザジーラの作品で知られるプラン・ナートに作曲を学んだ。 ミニマル/ドローン・ミュージックの始祖のひとりであるワダは、70年代には配管工の仕事をしながらその仕事で手に入れたオブジェを楽器に改造して使用していたという。その後もアメリカに在住し活動を続けていたためか、日には多くの情報が入ってこなかったようだが、〈FMP〉や〈EM Records〉、東京の〈Edition Omega Point〉などといったレーベルから作品を出している。 また、2000年代からは息子であるTashiとのコラボレーションもやって

    R.I.P. Yoshi Wada | ele-king