閣僚の陣容が2日午前固まり、野田佳彦新首相が率いる内閣が始動する。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の発生からまもなく半年。復興に加え、円高対策や財政再建など課題は山積する。政権交代後、国民の信頼に応えているとは言い難い民主党。同日夕、首相として初めての記者会見に臨む野田新首相は、サプライズのない手堅い布陣で難局に挑む。 午前9時、菅直人首相が約150人の職員の拍手の中、にこやかに首相官邸を出て行ったのと入れ替わるように、午前10時前、官邸に入った野田新首相は、報道陣の問いかけにもほとんど答えず、硬い表情のままだった。 その後、再任の鹿野道彦農相や環境相も兼務する細野豪志原発事故担当相から、閣僚たちが次々と官邸入り。午前11時に会見した藤村修新官房長官は野田新首相の代表選でのどじょう演説を受けて「泥にまみれて、汗にまみれて政治を前進させていく」と語った。 厚生労働相として初入閣する小宮