野田佳彦首相は7日夜、東京・西新宿の理髪店で散髪した。就任翌日の9月3日には10分で料金1千円のチェーン店に出向く「パフォーマンス」を批判されたのを意識してか、この日はカット料金4千円以上の理髪店を選んだ。 首相は西新宿のホテルで開かれた民主党地方議員の会合に出席した足で、近くの理髪店を訪れた。9月には文字通り10分間で散髪を終えたが、今回は約50分。 公邸に戻った首相は、記者団に「さっぱりしました」と感想を述べた。同店によるとカット料金は4515円だった。 首相が「千円カット」を利用したことに、理容師団体の全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)から抗議の声が上がっていた。 和歌山県を中心に甚大な被害を出した台風12号の上陸後に行ったために「理髪店に行くより首相官邸の危機管理センターに行くのが先ではないか」(自民党の石原伸晃幹事長)との批判も出た。