1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。 83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。 細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。 現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。 田中秀征 政権ウォッチ かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。 バックナンバー一覧 消費税増税関連法案の採決は、野田佳彦首相と小沢一郎元代表の双方にとって、かろうじて面目を保つ奇妙な結果となった。 野田首相が期待した展開は、法案が可決され、民主党内からの反対者が少数(30人以下?)にとどまり、わずかな小沢シンパが小沢氏と党を出ていかざるを得なくなることだったであろう。 だが、期待ははずれて党内の反対者が57名に達し、棄権や欠席者も15人、総計72人の“