連載目次 エスケープ文字とは、それに続く文字を、文字本来の意味とは別の意味に解釈することを示す文字である。C#におけるバックスラッシュ記号「\」などだ。また、ダブルクォーテーション記号「"」のように、その文字そのものが、文字本来の意味とは別の意味に解釈されるものもある。そういった文字を本来の意味のまま文字列に含めるにはどうしたらよいだろうか? 本稿では、C#とVisual Basic(以降、VB)、そしてWPFのXAMLの場合について解説する。 特定の方法をすぐに知りたいという方は以下のリンクを活用してほしい。 C#:通常の文字列 C#の通常の文字列リテラルでは、バックスラッシュ記号「\」がエスケープ文字だ。また、ダブルクォーテーション記号「"」や改行記号などの特殊文字は、そのままでは文字列リテラル内に記述できない。そういった文字を表記するには、バックスラッシュ記号「\」で始まるエスケープ