ウクライナが戦争に巻き込まれたのはウクライナのせいという言論に対して「これは日本人の間に染み付いた敗北主義の投影に過ぎない」という議論をしてきた。ではウクライナに問題がなかったのかといえばそうとも言い切れない。ウクライナの30年の経緯をまとめた。 おそらくここまで大変なことになるとは思っていなかった ウクライナは民主主義の伝統を持たないままで自由主義経済に「孤児」として放り込まれた。 政治家は高い政治倫理を持たず国民もどのように政権選択をしていいのかがわからない。このため多くの資金を持っている人が政治に影響力を持ちやすいという傾向にある。さらに援助資金を求めてヨーロッパに接近し汚職などで疑惑が持たれるとロシアに接近するというようなことを繰り返している。 さらに国民資本を蓄積しインフラ整備や産業振興をしようという気概や発想もなかった。つまり国民資本の形成にも失敗している。 農業や地下資源のポ