11日に発表された今年の司法試験合格者に、自動車総連会長や連合副会長を務めた愛知県尾張旭市の加藤裕治さん(60)が名を連ねた。 3年半にわたって猛勉強を重ね、還暦で臨んだ初挑戦で一発合格。加藤さんは「経験を生かし、弁護士として国内外の労使紛争の解決などに取り組みたい」と笑顔で語った。 加藤さんは1975年、トヨタ自動車に入社。84年にトヨタ自動車労組の専従となって以降、労働界に身を投じ、要職を歴任した。2008年9月に自動車総連会長を退任後、「やり残したことがいっぱいある。社会問題について重みのある発言をするには、法律家の肩書が必要だ」と一念発起。名城大法科大学院(名古屋市)で司法試験に向けた勉強を始めた。 「絶対にあきらめない」と心に決めていたが、教室で教授からの質問に答えられないことが続き、「プライドはズタズタになり、落ち込んだ」と打ち明ける。「食事と寝ている時以外は勉強をした」といい
4日午後5時頃、岐阜県土岐市土岐津町土岐口の楽間(らくま)甚造さん(75)方で、甚造さんと母親のやつ子さん(99)とみられる遺体があるのを、県警多治見署員らが見つけた。 いずれも一部が白骨化しており、同署は身元の確認を急ぐとともに死因を調べている。 発表によると、同日午後、19日に100歳になるやつ子さんのお祝いを兼ねて市職員が訪問。この際、甚造さんの妻(70)が、やつ子さんの所在について「親戚の家に預けてある。親戚宅の詳しい住所や連絡先はわからない」とあいまいな説明をしたため、職員は署員と再び訪れ、1階の8畳間と6畳間で布団が掛けられた2遺体を見つけたという。 市は訪問の日程調整のため、8月末から電話をしていたが、誰も出ない状態が続いていた。妻は同月15日、家主に対し、甚造さんは施設に入所していると説明したという。 甚造さんは妻と長女(51)、やつ子さんの4人暮らし。同署は遺体について妻
高額なスマートフォン(高機能携帯電話)の普及で、端末を分割で購入した若者を中心に、通話料金などがかさんで端末代を滞納するケースが相次いでいる。 大手信用情報機関の「シー・アイ・シー(CIC)」によると、端末代の返済が3か月以上滞り、いわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるデータベースに登録される件数が、2010年12月の登録義務づけ時の92万2000件から、今年6月は約2倍の173万7000件と急増している。 少額といえども延滞した場合、将来、住宅ローンが借りられないなどの不利益を被る場合もあり、金融機関などでは注意を呼びかけている。 料金延滞が増加している背景には、スマホの急速な普及がある。スマホの価格は、従来の携帯電話の2倍前後する5万~7万円に及ぶ。20~30歳代を中心に12~24か月の分割払いを選ぶ若者が多く、通話代金などが重なって料金が高額になり、支払えなくなるケースが後を絶たない。
長崎県警時津署は17日、福岡刑務所(福岡県宇美町)で服役中の志田賢一受刑者(61)を脅迫容疑で逮捕した。 発表によると、1月16日、長崎市の男性職員(43)に宛てて、「間もなく出所ですよ」「このまま終わらせる気はありません」などと脅迫する手紙を刑務所から送った疑い。志田受刑者は旧琴海町(現長崎市)に住んでいた2006年、この職員と水道料金を巡ってトラブルになり、山林や同町の公用車に放火したとして、懲役6年の実刑判決を受けて服役中だった。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)に対する中国の領有権を主張し、上陸を目指して航行していた香港の民間反日団体「保釣行動委員会」の抗議船の乗組員7人が15日午後5時半頃、魚釣島に上陸した。 監視活動を続けていた海上保安庁の巡視船が確認した。沖縄県警は同5時54分、船に戻った2人を除く男性5人を入管難民法違反(不法入国)の疑いで現行犯逮捕した。 尖閣諸島への外国人活動家の上陸は2004年3月、中国人7人が魚釣島に上陸して以来、8年ぶり。 第11管区海上保安本部(那覇市)によると、抗議船は同日午後2時20分頃、同諸島・魚釣島から西約44キロの接続水域(日本領海の外側22キロ)内に、同3時51分には領海内に入った。抗議船には香港や中国本土の活動家ら計14人が乗り込んでいる。 抗議船には中国国旗や「わずかな土地でも失うことは出来ない。いかなる民族も侮辱するな」と中国語で記された横断幕が掲げられているという。
7回済々黌1死1、3塁、西の打球が遊直となり、1塁へ送球している間に本塁を踏む3塁走者・中村謙(右)=原田拓未撮影 済々黌3―1鳴門(2回戦=13日)――七回一死一、三塁。済々黌の2番・西が遊撃にライナーを放つ。 三塁走者・中村謙は本塁に突っ込み、一塁走者もスタートを切っていた。打球を捕球後、鳴門の遊撃手・河野は一塁に送球、併殺が完成した。ところが、スコアボードには得点「1」が入った。 「五回のプレーで相手がルールを知らないと思った」と中村謙。五回一死一、三塁。3番・中村健の遊直でスタートを切っていた一塁走者が戻れず併殺になった。この時も三塁走者は本塁に突入していた。 ベンチに急ぐ鳴門の選手たちを横目に、済々黌の主将・西口は球審に「一塁走者のアウトより、三塁走者が早く本塁に達しているのでは」とアピールした。結果は一塁走者のアウトが先で得点は認められなかった。 そして七回、再び同じようなプレ
仙台市の私立高校の男子生徒(16)が、同級生からたばこの火を腕に押しつけられる「根性焼き」などのいじめを受けたとして仙台東署に被害届を出した問題で、生徒が通う学校の教頭は7日、読売新聞の取材に応じ、「いじめの可能性を否定せず再調査する」と話した。 「他の生徒に動揺を与える」として生徒側に求めていた自主退学は保留扱いとした。 学校の説明では、生徒の保護者からいじめの相談を受け、7月中旬に校内に調査委員会を設置。いじめたとされる生徒に話を聞いたところ、被害生徒が自分でたばこの火を腕に押しつけたなどと説明を受けた。被害生徒も自分から頼んだと説明したとして、やけどは「自傷行為」、または「合意による」と認識したという。 その後、被害生徒が、やけどはいじめによるものと申し出たため、学校側は他の生徒から話を聞くなどしたが、いじめとは認めず、生徒側に今月6日までに自主退学するよう求めたという。学校側は、自
関西電力は2日、福井県おおい町の大飯原子力発電所3、4号機(各118万キロ・ワット)で7月末、大量のクラゲが取水口近くに押し寄せて冷却用の水を集めにくくなったため、約17時間にわたって出力を引き下げたことを明らかにした。 引き下げ幅の最大は、3号機が1・8%、4号機が1・3%。再稼働工程でクラゲのため出力ダウンしたのは7月8日以来2度目。 関電によると、フル稼働状態だった7月30日午後からクラゲの量が増え始め、3号機は午後3時30分から、4号機は同4時頃から段階的に出力を引き下げた。クラゲは翌31日未明に減り始め、午前8時30分に出力を元に戻した。 取水口にある漂流物を除去するスクリーンにクラゲが張り付き、取水能力が3割以上落ちたという。回収したクラゲは約200立方メートルにも及び、関電は対策を検討している。
兵庫県尼崎市は25日、市内の生活保護受給世帯のうち、年収1000万円以上の親やきょうだいらを持つ世帯が77世帯あったと発表した。 自己申告に基づく調査だけに実態はさらに多いとみられ、市は今後個別に精査し、必要に応じて扶養を求める。 生活保護の支給を決定する際、市は2親等以内の親やきょうだいらに支援を求める。今回の調査は7月から、扶養できないとした親族から届いた書面で調べた。 その結果、市職員1人を含む78人が、世帯の合算年収が1000万円以上としながら、「住宅ローンで余裕がない」「教育費がかさむ」などとして扶養を断っていた。78人のうち仕送りをしていたのは8人だった。 また、それとは別に市職員33人が扶養義務がありながら、同様の理由を挙げて、扶養を拒んでいた。仕送りは4人がしていた。 同市の受給世帯は6月末時点で、1万2914世帯(1万7780人)。
宮崎県西都市の私立高2年男子生徒(16)が市内の川で遊泳中、一緒にいた複数の少年から頭を押さえ付けられるなどの暴行を受けて溺れ、一時、心肺停止の重体になっていたことが分かった。 生徒が溺れる様子を複数の女子生徒が動画で撮影していた。西都署は動画を確認しており、少年らから事情を聞くなどし、詳しい経緯を調べている。 関係者によると、暴行があったのは8日午後。生徒は、西都市や宮崎市の高校に通う男女や無職少年ら少なくとも9人のグループとともに西都市の三納(みのう)川を訪れた。午後4時半頃に複数の少年と川に入った。 動画はグループの2人が携帯電話の動画撮影機能を使って、橋の上から約6分間にわたり撮影。少年2人が、泳いでいた生徒の頭を水中に押さえ付けたり、岸に戻ろうとする生徒の足を川に引っ張ったりする様子などが映っており、水中に沈んでいく映像も収められていた。途中、女子生徒の笑い声や「いじめだよ」「ま
埼玉県内の生活保護費の不正受給額が2011年度、総額約6億1000万円(さいたま市を除く)と、前年度から倍増し、過去最高となったことが県への取材でわかった。 10年度に発覚した不正受給をきっかけにチェック態勢を強化した結果、急増したという。 同県では10年12月頃、朝霞市の老夫婦が4年間で約1340万円の生活保護費を不正受給していたことが判明。県は11年1月、各福祉事務所に受給者の課税状況と収入申告額を突き合わせて調べるよう通知した。 10年度の不正受給481件、3億589万円に対し、11年度は件数も1257件と2・6倍になった。 県によると、不正受給の8割以上は、就労収入を申告していなかったり、年金受給などを隠していたりするケースだった。企業からの給与支払い報告書などを調べ、収入があったことを確認した。読売新聞が入手したある市の資料によると、交通事故の示談金や生命保険の解約返戻金を受け取
千葉、埼玉県の利根川水系の浄水場で処理済みの水道水から国の基準を超える化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚生労働省などが原因物質と断定したヘキサメチレンテトラミンは、群馬県内の産廃業者が、同県内を流れる利根川支流の烏川(からすがわ)に排出した可能性が高いことが24日、わかった。 埼玉県内の化学工場が今月、処理を委託したといい、埼玉県が25日にも発表する。 この産廃業者は、ヘキサメチレンテトラミンを処理するのに十分な施設をもっておらず、中和処理などをしないままで、排出した可能性が強いという。 埼玉県などが、この産廃業者と委託元の化学工場に対し、廃棄物処理法に基づき状況の報告を求める。 埼玉県と群馬県が疑いのある工場の立ち入り検査を行うなどして、排出源を調べていた。利根川水系では、9年前にもヘキサメチレンテトラミンの排出が原因で、ホルムアルデヒドを検出している。
大阪市環境局が今年3月、同局の全職員約3200人に入れ墨の有無について調査したところ、約50人が「入れ墨をしている」と回答していたことがわかった。 同市では、橋下徹市長の指示で全職員に対する入れ墨の調査が進行中で、数はさらに増える見通しだ。市は人目に触れる場所に入れ墨のある職員を市民対応部署から外すなどの措置を検討しており、人事配置で苦慮する可能性もある。 市環境局は2010年5月に職務倫理に関する内規を施行、この中で「タトゥーまたはこれに類するものをしてはならない」と決めている。しかし、昨年、市民から「入れ墨をしたごみ収集職員がいる。問題ではないか」という意見が寄せられ、同局が今年2~3月、内規が守られているかどうかを記名式で調査した。 職員に▽入れ墨の有無▽入れている体の部位――などを尋ねた。環境局は、入れ墨があると答えた職員には、可能な限り消すように指導したという。 一方で、全市職員
20代主婦。5歳の娘がいます。最近、テレビで「いつ氷河期が来てもおかしくない」と言っているのを見て、娘のことを思って目の前が真っ暗になりました。 映画みたいに地球が氷に覆われ、娘が「怖いよ、助けて!」と泣き叫ぶ姿を想像し、恐ろしくてたまりません。この子には10年後がないかもしれないと思うと、涙が止まらなくなります。 氷河期が来ないとしても、大地震や環境破壊、あるいは大きな負債を抱えた日本の崩壊……、今の子どもたちに明るい未来なんてないと思います。娘が「大きくなったら歌手になるんだ」と楽しそうに夢を話す姿を見るたび、私は「こんな世界に産んでしまってごめんね」と後悔するばかりです。 毎日怖くて怖くて、不安で胸が押し潰されそうです。普段の生活もままならなくなってきました。どうか心の持ちようを教えてください。(東京・M子) このご相談が20年くらい前に届いたものなら、「氷河期なんて来るわけないでし
子どもたちや親族、近隣の住民は何度も“SOS”を発していたが、行政側は幼い命を守ることができなかった。 専門家は「行政がもっと踏み込んだ対応をしていれば、事件を防げたはず」と指摘している。 親族によると、亡くなった小学4年の野本晃輝君(9)と小学2年の妹鈴菜ちゃん(7)が、母親の小百合さん(28)らとともに江戸川区で暮らし始めたのは昨年9月。父親(34)の不動産会社への転職に伴い、福岡県から引っ越してきたという。 区などによると、晃輝君は社会科見学などの学校行事に興味を示し、鈴菜ちゃんは縄跳びが得意だった。すぐに学校になじんだが、小百合さんの精神状態が不安定になり、子どもたちも次第に休みが目立つようになったという。昨年12月には、寒い中、上着も羽織らずに、路上で泣く晃輝君の姿を住民が見掛けていた。 今年1月には、父親が仕事上のミスを苦に自殺。近所の女性が先月、2人だけで手をつないで犬の散歩
勤務先の口座から自分の口座に計約2億3000万円を振り込んでだまし取ったとして、警視庁中央署は11日、埼玉県朝霞市朝志ヶ丘、会社員栗田守紀容疑者(33)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。 栗田容疑者は5年間で総額約5億3000万円をだまし取ったとみられ、大半を気に入った1人のキャバクラ嬢に貢いでいたという。 発表によると、栗田容疑者は、2009年4月~10年7月、勤務していた工業用ゴム製造販売会社「シバタ」(東京都中央区)のパソコンからインターネットバンキングの会社の口座に不正に接続し、計55回にわたって自分の口座に振り込み、計約2億3000万円をだまし取った疑い。 栗田容疑者は経理係長などを務めており、口座を一人で管理していた。10年8月の税務調査で不正が発覚し、諭旨解雇された。
大阪府岸和田市立春木中学校で、全面芝生化されたグラウンドの芝生の一部を、部活動に支障があるとして保護者らがはがした問題で、市教委は10日、非公開で市議に経緯を説明した。 市教委は、グラウンドの芝生を全てはぎ取り、市側が967万円かけて土のグラウンドに戻したことや、府から受けた補助金300万円は前校長(3月末で退職)が私費で返還することを明らかにした。 府や市教委によると、春木中では、PTA関係者や教員らが緑化委員会を設けて芝生化に取り組んだ。府の補助金300万円に少年サッカー関係者や住民らの寄付金約500万円を加えて、2009年度に約9000平方メートルのグラウンドに芝生を植え付けた。 しかし、表面がでこぼこになるなどしたため、活動に支障があるとして、野球部やソフトボール部などの保護者らが土のグラウンドに戻すよう要望。学校側との話し合いがつかず、10年12月、保護者らが芝生の一部をはがす事
宮城県の登米市立中田中学校で2008年、大泉博史教諭(当時43歳)が校舎から飛び降り自殺したのは公務中の災害だとして、大泉さんの妻・淳子さん(47)は5日、地方公務員災害補償基金県支部が公務外とした決定について、同支部審査会に不服を申し立てた。 県教組などによると、大泉教諭は06年に同校に赴任。月に150時間を超える時間外労働を強いられ、生徒からは給食に睡眠薬を入れられるなどのいやがらせを受けていたという。08年2月7日、授業で暴れた生徒を指導中に校舎3階から飛び降り、死亡した。 淳子さんは09年、公務災害認定を申請したが、同支部は今年2月、自殺は公務外での災害とした。 申し立て後、記者会見を開いた淳子さんは「人の命の大きさを重く受け止めてほしい」と訴えた。
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