東京都奥多摩町で2003年、拉致された男性の切断遺体が見つかった事件で、南アフリカに潜伏していた男(46)(殺人容疑などで国際手配)が3日夕に帰国し、警視庁は逮捕監禁容疑で逮捕した。今後、殺人と死体損壊・遺棄容疑でも調べる。 【写真特集】新型コロナ 世界の日常一変 新型コロナウイルスの感染拡大後、国際手配中の日本人が帰国するのは初めて。63万人超が感染している南アは3月末にロックダウン(都市封鎖)を始め、国際線の発着を原則禁じている。警察当局は外務省と協議し、男を南アから各国への帰還者向け特別臨時便に搭乗させたという。 捜査関係者によると、帰国したのは紙谷惣(そう)容疑者。03年9月17日、仲間と共謀し、千葉県市川市の駐車場で元飲食店員の古川(こがわ)信也さん(当時26歳)と別の男性を車で拉致して、埼玉県戸田市のマンションなどに監禁した疑い。 紙谷容疑者は2日後、山梨県丹波山村のキャンプ場