開発案件に含まれる業務処理機能を精査して、カットオーバー日までに必要な機能とそうでないものを分けたうえで、開発作業に優先順位を付けてみよう。たとえ厳しいスケジュールでも、要求をクリアするための確かな抜け道が見えてくる 第4回『“設計思想書”で開発の効率と質を高めよう』では、開発の作業効率を高める方法として、システム設計の目的や要点をまとめた“設計思想書”を用意し、過去の開発資産を積極的に再利用する方法を紹介しました。 これは「日常的に行っている多数の開発案件の“基本部分を共通化”することで、あらゆる開発案件の作業を迅速化する」という考え方によるものです。しかし、開発案件はさまざまです。この考え方だけでは対応できないケースも出てきます。今回は、個々のシステム開発作業を迅速化する、別のアプローチを紹介しましょう。 顧客の求める開発期間をうのみにしない まず事例を通して考えてみましょう。第1回『
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