インターネット以前の20世紀的な表現の原理がパッケージ化だとすれば、インターネット以降の21世紀的な表現の原理はモジュール化である。 音楽にせよ映像にせよ文章にせよ、デジタル技術によって誰かが産み出した創作物は、デジタルデータゆえの特性として断片化され、細分化され、部品化され、誰かの次なる創作のための素材となり、インターネット上で無限のクリエイティブの連鎖を生起させていく。 しかし、そこには同時に著作物の借用/改変/盗用となる得るリスクも常に潜伏しており、デジタル時代のメディア環境における表現の「自由と規制の拮抗」は、重要かつ喫緊な課題となっていると言えるだろう。そんなデジタルをベースとした創造/創作が主流となった時代に、法律のクリエイティブな解釈によって表現の可能性を模索し続ける弁護士の水野 祐氏に「クリエイティブ×法律×インターネット」の未来について話をうかがった。 CCライセンスは4