理想科学工業は20日、家庭用簡易印刷機「プリントゴッコ」事業を2012年12月末で終了すると発表した。 35年間の歴史に幕を下ろす。本体の国内販売は08年6月に終了したが、インクなどの消耗品の販売とサポート業務を続けていた。 プリントゴッコは、1977年に発売され、年賀状やプリントTシャツを手軽に作れることから人気を集め、96年に累計販売台数が1000万台を達成した。しかし、パソコンやインクジェットプリンターの台頭で、需要が減っていた。
野田首相が鉢呂吉雄前経済産業相の後任に枝野幸男前官房長官を起用することにした決め手は、「即戦力」であるという点だった。 首相は、発足したてで、つまずいた内閣の態勢を早期に立て直し、政策実現を図る考えだが、前途は多難だ。 「考え直してもらえないか。私の他に適任者がいるはずだ」 野田首相の周辺から11日、経産相就任を打診された枝野氏はこう答え、首相側に再考を促した。 枝野氏は2009年の政権交代後、行政刷新相、民主党幹事長、官房長官などの要職を歴任し、「発信力」には定評がある。 一方で、幹事長として率いた昨年の参院選惨敗や、菅内閣の失政の責任も負っている。枝野氏はしばらく「充電期間」を置く考えだった。 しかし、首相も必死だった。民主党内では、挙党態勢構築に向けて、経産相に鉢呂氏と同じ旧社会党系から赤松広隆元農相や、旧民社党系の直嶋正行元経産相らを推す声もあった。だが、臨時国会は13日に始まる。
「党内融和」を最優先に掲げた民主党役員人事が決まった31日。党内はかけ声とは裏腹に、野田新内閣でのポスト獲得に向け、むき出しの思惑が交錯した。 党内最大の小沢一郎元代表グループ(約120人)では“異変”が起きている。ポスト獲得に向けた動きが鈍っているのだ。 単に代表選で敗北したからだけではない。最大の要因は、元代表に近い輿石東参院議員会長が幹事長に就いたことだ。 「ポストで無理を言うと、結局、輿石さんに迷惑がかかる。動きにくい」。元代表グループのメンバーはこう打ち明けた。別の中核議員は「『輿石幹事長』は、いやらしい人事だ。党運営に文句が言いにくい」と複雑な表情だ。 渦中の野田新首相は31日、午後2時半過ぎから4時間近く、東京・赤坂の議員宿舎にこもって人事構想を練った。この間、菅グループの荒井氏が議員宿舎に立ち寄ったことから、党内は「荒井さんが抜け駆けしているのでは」と一斉にざわついた。荒井
印刷 北陸新幹線開業に備えてJR西日本と富山県高岡市が建設していた高岡駅の橋上駅舎が完成、一般向け自由通路「万葉ロード」とともに28日、全面供用開始の記念式があった。 駅舎は鉄骨2階建て1980平方メートル。北陸線の上下と城端線、氷見線の計4ホームに1カ所ずつの待合室とエレベーター、駅構内では県内初というエスカレーターが設置された。 新しい改札口で駅舎とつながる万葉ロードは北口の「古城公園口」と南口「瑞龍寺口」の大きな表示板などに鋳物や漆、アルミなど地場の技術を採用。幅12〜20メートルでこれまでの歩行者用地下道の数倍の広さがあり、通路の両側に露店や茶席が設けられ、乗降客や大勢の見物客でにぎわった。 駅は年明けに現駅ビルの解体工事が始まり、来年度に北口駅前広場や人工デッキなどが着工される。
自民党では、民主党代表選への立候補の決意を固めた前原誠司前外相に対し、政策の近さを肯定的に受け止める声がある一方、「政治とカネ」の問題への批判も出ている。 前原氏は、野党時代から自民党議員らと毎年のように訪米を重ねたり、自民、公明両党の議員と安全保障政策の勉強会を開いたりするなど、自公両党にパイプがある。自民党の石破政調会長は「出馬が想定される候補の中では、(安全保障政策などで)前原氏は一番考えが近い」と指摘する。 ただ、前原氏は3月に在日韓国人からの政治献金問題で外相を辞任したばかりのため、献金問題を追及した参院自民党を中心に反発も強い。山本一太参院政審会長は22日の記者会見で、「代表選に出るのは政治家として筋が通らない」と批判。国会で献金問題を質問した西田昌司参院議員は、「献金問題で何の説明もできなかった前原氏が代表選に名乗りを上げること自体、民主党の人材枯渇の表れだ」と皮肉った。
米国やニュージーランドなどで深刻な外来生物問題を引き起こしているイネ科スパルティナ属の植物の一種「スパルティナ・アルテルニフロラ」が、愛知県豊橋市で繁殖していることが分かった。 スパルティナ属が国内で見つかったのは初めて。外来生物法で輸入が禁止されている同属の「スパルティナ・アングリカ」に近い種で、繁殖力が強く、国内の生態系を乱す恐れが強いという。 環境省の委託で外来生物の情報収集をしている財団法人・自然環境研究センター(東京都台東区)によると、見つかったのは豊橋市南部の梅田川河口付近で、約1キロにわたり、高いところで約2メートルに成長し、群落を作っていた。 原産地は北米東部。アルテルニフロラを含むスパルティナ属が侵入した米国西部ワシントン州では、干潟が草地に変わり、魚や鳥の餌場や生息地が失われたという。 日本への侵入経路は不明だが、繁殖地が国内有数の貿易港の三河港に近いことから、積み荷の
埼玉県知事選の投票率は、全国の知事選史上最低の24・89%だった。 これまで最も低かった1981年・千葉県知事選の25・38%より0・5ポイント近く落ち込んだ。何が起きたのか。 ◆目標下回る◆ 埼玉県知事選の投票率は、1990年代に32~33%台まで下がった。土屋義彦・前知事が3選を果たした2000年は59・19%に上がったものの、上田氏が初当選した03年は35・80%、前回07年は27・67%と落ち込み、今回も低落に歯止めが掛からなかった。 県政2期8年への「信任投票」と位置づけ、当選を確実視した上田陣営が目標としたのは、前回獲得した109万票を上回る130万票。3期目での引退を明言する上田氏の求心力低下を防ぐには、圧倒的な得票が必要と考えたためだ。陣営は「敵は投票率だ」と強調した。しかし結果は約119万票だった。 ◆盛り上がらない◆ 「今回の選挙は眠っている」。街頭演説の様子を眺めなが
特撮テレビ番組「ウルトラセブン」の撮影に使われたセブンのマスクが、主人公のモロボシ・ダンを演じた俳優の森次晃嗣さん(68)の経営する神奈川県藤沢市のレストラン「ジョリーシャポー」から盗まれていたことが、わかった。藤沢署が窃盗事件として捜査している。 藤沢署などによると、25日午後0時半頃、店内の棚でプラスチック製ケースに入れて展示していたマスクがなくなっているのを森次さんが発見し、110番。翌26日に500万円の被害届を提出した。当時、店の入り口の鍵はかかっていなかったという。 森次さんは「マスクは1967年の撮影当時に使っていたもの。店のシンボルなのでとても悲しい。できるなら返してほしい」と話している。
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全原発停止なら…5年後も節電の夏 関西・九州・四国2011年7月26日3時0分 印刷 Check 脱原発の電力供給力 運転停止中の原発がいつ再稼働できるか見通せないなか、全原発が停止した場合に想定される来年以降の夏の電力供給力が25日、電力各社に対する朝日新聞の取材で明らかになった。今夏のような政策的な節電をせずに「原発抜き」となれば、来夏は5社で電力が不足する見通し。さらに3〜5年後も原発比率の高い関西、九州、四国の3社で不足が続く。5年先も厳しい節電を迫られそうだ。 今夏は東日本大震災で発電所が被災した東京、東北の2社と、原発11基のうち7基が停止中の関西で供給力が著しく低下。企業だけでなく家庭にも節電を求めて需要を抑え、電力不足を避けている。 それでも国内全54基の原発のうち、今は調整運転を含め16基が動いているが、来春にはそれらもすべて定期検査入りする。電力各社は全原発停止の場合に
印刷 事故から一夜明けるとすぐ、高速で後ろから追突し、脱線の原因となった列車の先頭車両がすぐそばの野菜畑の穴に捨てられた=24日、浙江省温州、奥寺写す 中国浙江省温州市で23日夜、追突・脱線事故を起こした北京南発・福建省福州行き高速鉄道の運転席は翌朝すぐ、横の野菜畑に掘られた穴に捨てられた。作業員は重機のアームを何度も振り落とし、計器が入った運転席を細かく粉砕した。 先頭車両の運転席部分の撤去は、高架橋から落下して損傷した車両の中で最も早く始まった。重機数台がアームで車体を転がしながら穴に投棄。運転席の内部を細かく検証する様子は見られなかった。(温州=奥寺淳)
印刷 「がんばれ東日本」などと書かれたサッカーボールを達増拓也・岩手県知事(左)に手渡す松本龍復興担当相=岩手県庁 松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県を訪ね、両県知事と会談した。前日の福島県に続く就任後初めての被災地訪問だが、被災者の感情を逆なでしかねない発言を連発した。週明けの国会で野党が追及する可能性もある。 最初に訪れた岩手県庁の玄関前では、衛藤征士郎・衆院副議長からもらったというサッカーボールを持ち出し、「キックオフだ」と達増拓也知事に蹴り込んだが、達増氏は取り損ねた。 会談では、仮設住宅の要望をしようとする達増知事の言葉を遮り、「本当は仮設はあなた方の仕事だ」と指摘。仮設住宅での孤独死対策などの国の施策を挙げ、「国は進んだことをやっている。(被災自治体は)そこに追いついてこないといけない。知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けな
特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから 環境省が提案したスーパークールビズが海外でちょっとした話題だ。「仕事に着るには崩しすぎ」「いや軽装で節電するという試みが画期的」と賛否は割れている。 米公共ラジオNPRは今月初め、「日本で服装革命が起こるかもしれない」と東京発で報じた。アロハシャツ姿の環境省職員らを取り上げ、「日本でこんなにカジュアルな服装での出勤が認められたことはない。原発事故を受けた節電策として、行楽地のような服装が奨励されている」と紹介。派手な花柄シャツを記者が東京都心で市民に見せて「仕事に着る勇気はありますか」と尋ねて回った。 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは「Tシャツや短パンを日本の公務員が着るなんて」と驚きの筆致。「炎暑のインドにこそ短パン出勤を導入してほしい」とうらやむ声を紹介した。 英BBCラジオは懐疑的。「堅めの服装が主流の日本でこの格好は
首相の原発視察「初動ミス」 野党が追及、首相は反論2011年3月29日22時8分 印刷 Check 菅直人首相は29日の参院予算委員会で、東日本大震災後、初めて国会答弁に立った。野党は、震災翌朝の首相の福島第一原発の視察が東京電力の初動の遅れを招いた可能性を指摘。首相は全面的に否定し、「その後の判断に役立った」と反論した。 自民党の礒崎陽輔氏と、公明党の加藤修一氏が問いただした。集中的に取り上げたのは、首相の視察時に原子炉格納容器の圧力が高まっていた福島第一原発の1号機をめぐる対応。放射性物質を含む蒸気を外部に放出して圧力を下げる「ベント(排気)」を首相が指示してから、東電が作業に着手するまでに7時間以上経っていたという点だ。 首相は12日午前1時半にベントを決定し東電に指示。一方、午前7時10分過ぎに自衛隊ヘリコプターで原発に到着し、敷地内を視察したり状況の説明を受けたりして50分以上と
【パリ支局】福島第一原発事故で、フランス政府が28日、仏原子力庁などに東京電力から支援要請があったと明らかにしたことに関連し、同日発行の仏ル・モンド紙は、放射能汚染された場所でも作業ができるロボット提供の申し出を日本側が断っていると伝えた。 ロボットは仏電力公社(EDF)、原子力大手アレバ社と仏原子力庁が共同開発し、ブルドーザーやシャベルの機能を持つものや計器の設置、試料の採取、ビデオ撮影に適したものなど複数のタイプがある。 人が近づけない放射線量の強い建物内外で遠隔操作で作業が行え、1986年のチェルノブイリ原発事故でも活用された実績があるという。 EDFは18日、一群のロボットを含む130トンの資材を日本に送ると発表していた。ル・モンド紙は日本側がこれを拒否したと指摘した。
米アイロボット社のパックボット=同社提供アイロボット社のウォーリアー=同社提供 米アイロボット社(本社マサチューセッツ州)は、福島第一原子力発電所の調査支援のために、紛争地などで使用されている同社のロボット4台と社員6人を26日までに日本に向けて派遣した。 派遣されたのは、同社のパックボットとウォーリアー各2台。パックボットは米軍によってアフガニスタンなどの紛争地で爆発物探査などの任務に投入されてきた。ウォーリアーは100キロ以上のものを運ぶ能力があるとされ、同社は「重いホースなどを運べるので『ロボット消防士』の役割を担える」としている。 同社によると、福島第一原発での任務はまだ決まっていないが、「監視や危険物の発見といった任務を想定している」といい、同社社員が指導する日本人の操縦者が実際の任務にあたる見込みという。 同社は、マサチューセッツ工科大学(MIT)から生まれたベンチャー
4月1日告示の大阪府議選に立候補を予定している長田義明府議会議長(自民)が、20日の事務所開きのあいさつで、東日本大震災に関連して「大阪にとって天の恵みというと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」と発言した。長田氏は朝日新聞の取材に「不謹慎な言い方で、反省している」と話している。 長田氏は、橋下徹知事が目指す大阪湾岸の府咲洲(さきしま)庁舎(旧大阪ワールドトレードセンタービルディング、大阪市住之江区)への府庁舎全面移転に反対。東日本大震災で咲洲庁舎が被害を受けたことを「天の恵み」と発言し、「橋下知事の考えが間違っていたということが示された」と続けた。 長田氏は取材に対し、「大阪の府庁舎移転問題の面でよかったと言ったつもりで、地震が起きてよかったと言ったつもりではなかった」と釈明した。 11日に起きた震災で、55階建ての咲洲庁舎ではエレベーターに人が閉じこめられたり、壁面パ
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