幼児期に読書に興味を持たせる取組みのひとつに、「ぬいぐるみお泊まり会」がある。岡山大学大学院教育学研究科の岡崎善弘講師の共同研究グループは、お泊まり会前後の子どもの読書活動を調査し、お泊まり会が子どもの読書活動を促進させることを明らかにした。 日本でも2010年頃から始まり人気となっているが、実際、お泊まり会が子どもたちの読書活動の向上に貢献しているかは検証されておらず、その効果は明らかになっていなかった。そこで、岡崎講師の共同研究グループは、お泊まり会の効果を科学的に検証するため、3~5歳の幼稚園児42人を対象に、お泊まり会前後で読書活動が変化するかを調べた。 その結果、お泊まり会前は、ぬいぐるみに対して絵本の読み聞かせをする子どもは2人だけだったが、ぬいぐるみを子どもたちに返した当日は、21人の子どもがぬいぐるみに読み聞かせを行い、能動的な読書活動が増えることが分かった。一方で、お泊ま
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