読み書きが不自由な高齢者や視覚障害者を支援しようと、岐阜市の点字図書館など全国の福祉施設でつくる日本盲人社会福祉施設協議会(東京)が、代読や代筆の仕方や注意点を紹介した本「高齢者と障害者のための読み書き支援」を出版した。行政や図書館、病院、銀行などで読み書き支援サービスを行う担当者向けの入門書で、同協議会がこうした本を出版するのは初めて。(青山丈彦) 視覚障害者らは、日常生活で文章が読みにくいなど読み書きに困ることが多い。自宅に届く郵便物をはじめ、回覧板やテレビ、電子レンジといった家電製品の取り扱い説明書、さらには外出先の行政や銀行の窓口での申請書など様々だ。そのため、事例やイラストも載せながら、支援する際の注意点をまとめた。 代読する際、支援者は視覚障害者らの横に並ぶか、L字に座り、はっきりとした発声を心がけると理解しやすい。ただし、単に大きな声は、音が割れて聞き取りにくい人も少なくない