島根県立大(浜田市)1年の女子学生(19)の遺体の一部が昨年11月、広島県内の山中で見つかった事件で、島根、広島両県警の合同捜査本部は、一人暮らし世帯の多いアパートなどの集中捜査を始めた。他人に知られずに女子学生を自宅に連れ込んだり、遺体を損壊したりするには、一人暮らしの方が容易とみているためだ。これまで県立大生の聞き取りなどに力を入れていたが、3カ月余りたっても有力な手がかりがなく、国費による懸賞金制度の前倒し適用も検討している。 遺体は広島県北部の臥竜(がりゅう)山で、切断された状態で相次いで見つかった。捜査関係者によると、捜査本部は、女子学生が行方不明になった浜田市中心部から臥竜山への道路沿いの空き家や廃屋などが利用されたとみて捜索したが、異状はなかったという。 このため、犯人が自宅を使った可能性もあると判断。捜査範囲を広げて、浜田市を中心にアパートなどの集合住宅をリストアップし