物事を覚えたければ、睡眠をとると良いというのは知られているが、米大学が実施した最新の研究で、1日の睡眠時間がたった2時間減るだけで記憶力が低下することが明らかになった。 米ペンシルバニア大学がマウスを使っておこなった実験によると、睡眠時間を通常より20%減らされたマウスは、それまで記憶していたタスクをすっかり忘れてしまったそう。同大学のTed Abel教授は、「今回の実験で最も重要なのは、わずかな時間でも、脳内での記憶の連結に影響が出るということだ」とコメント。通常7~8時間とるべき睡眠が、5~6時間になってしまうことはざらにある。つまり私たちは、毎日何らかの記憶を失っているのに、それさえ覚えていないということになるのだ。 では、失われた記憶は、他の日にたくさん睡眠をとれば取り戻せるのかというと、そうではないとAbel教授。睡眠不足によって一度失われた記憶は二度と取り返せないそうで、これが