パリに暮らし、精力的に創作活動を続ける辻仁成氏。最近は料理上手なシングルファーザーとしての顔も注目されている。渡仏15年、彼はなぜパリで暮らし続けるのか。シングルファーザーになって仕事のやり方はどう変わったのか。「仕事・子育て・パリの暮らし」について聞いた。 作家、ミュージシャン、映画監督といくつもの顔を持つ辻仁成さん。近年は、パリで一人息子を育てながら精力的な創作活動を続けている。そんな辻さんの9作目となる映画監督作『TOKYOデシベル』が公開中だ。原作は、『音の地図』という小説で、1996年には三島由紀夫賞の候補にもなった。映画では、東京中の音を集音し、解析して“東京の音の地図”を作る大学教授と、その恋人、謎の女、一人娘をめぐる不協和音を、多面的に東京をとらえた美しい映像を背景に描く。 映画の公開にあわせて日本に戻った辻さんは、原作小説を執筆した当時のことをこう振り返る。「バンドを始め
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