いきなり本題に突入して恐縮だが、読者諸兄の皆様は「ビデオゲームの歴史」というキーワードから、何を連想するだろうか? これが日本人ならばインベーダーからファミコン、ドラクエ社会現象とか任天堂 x SEGA x SONYのゲーム戦争の話になり、世界レベルでの歴史の流れならば、レーダー兵器技術の転用がビデオゲームの基礎となり、『PONG』や『ブロック崩し』から始まり、アタリショック(真偽や規模に諸説アリ)を経てのNES=ファミコン世界制覇、数々のコンソール抗争を繰り広げ現在に至るまでの経緯は、ゲームを愛している人ならば基礎知識として広く定着していることだろう。 しかし、陽の当たる場所に影があるように、コインに表裏があるように、当然ながらビデオゲームの歴史、その市場においても影の部分がある。影といってもさまざまな切り口があるのだが、筆者が注目しているのは、長きに渡り果てしないイタチごっこ的な戦いを