大谷翔平が日本プロ野球のポストシーズンで投げると聞いて、ベーブ・ルースのことを思い出した。実際にルースを見たことがあるわけではないので、思い出したと言ってもそれは記録のことである。 それも打者ルースではなく、投手ルースの記録だ。 我々がよく知る「国民的英雄」のルースは、メジャー歴代3位の通算714本塁打のスラッガーであり、それは彼が25歳でヤンキースに移籍してからの打者ルースである。 それまでの彼はレッドソックスの主戦投手で、「二刀流」というよりは、打者としても周囲を唸らせる投手だったようだ。当時のアメリカン・リーグはまだ指名打者制度を導入しておらず、投手が打席に立つのは自然なことだった。 とは言え、ルースは投手時代のメジャー2年目に10試合、3年目には23試合と野手としても出場し、“二刀流”をやっていた時期があった。 デビューからの4年間の投手成績を比べてみると。 大谷と同じ19歳でメジ