古代中国の思想書である『老子』に、「上善、水の如し」という言葉があります。 「上善」とは、「最善の生き方」ということです。 つまり、「人間にとって最良の生き方とは、水のように生きること」なのです。 言い換えれば、「水のように生きていくことが、人にとってもっとも幸せな生き方になる」ということです。 (「まえがき」より) 『「水」のように生きる』(植西聰著、ダイヤモンド社)は、このような記述からはじまります。でも、「水のような生き方」とは、どのようなものなのでしょうか? この疑問に対し、著者は『老子』のなかからいくつかの答えを紹介しています。 ・あらゆる人に、恵みを与える。 ・人と争うことなく、融和的である。 ・自分を低いところに置く。謙虚である。 ・自然に逆らわない。自然の成り行きに従う。 ・心が穏やかで、考えが深い。 ・しかし、時によっては、強い力を発揮する。 (「まえがき」より) 本書は