情報科学インスティテュート(千代田区)は12日、コンピューター将棋や囲碁の形勢判断に使われる「評価値」の仕組みを応用し、委員会質疑を評価値で表すAI(人工知能)システムを開発したと発表した。閣僚や官僚の答弁をリアルタイムに得点化することで、複雑な議論でも優勢・劣勢が客観的に判断できるようになる。 「質疑評価システム」は、文部科学省が行っている研究支援プログラムの1つ。同システムでは「論点をずらす」「同じ言葉を繰り返す」「レッテル張りをする」など、不利な状況に追い込まれた人がとる無意識的な詭弁に注目。発言内容だけでなく、声の調子や視線の動きも総合的に分析させることで、発言者の心理状態が瞬時に把握できるようになった。 これらのデータから、AIは質問者と答弁者のどちらが優勢かを±9999点の評価値で表示する。3月の委員会質疑で実証実験を行ったところ、当初は質疑が始まる前から野党側質問者に+999
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