第一次世界大戦の終盤のことだが、ドイツのある将軍が、同盟国であったオーストリアに送った電報に書かれていたいた現状分析が興味深い。その内容は「深刻ではあるが、破滅的ではない」というものであった。それに対する返信には「ここでは状況は破滅的だが、深刻ではない」と書かれていたという。 もちろんこの話はジョークだ。だがこれは、ウクライナ情勢をめぐる米欧間の認識の不一致を端的にとらえている。米国と、先週の水曜日に東欧への米軍配備を正式に承認したバイデン大統領にとって、プーチン大統領率いるロシアの侵攻は「明確な可能性」である。
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