モーパッサン「首かざり」 今までに書かれたあらゆる小説のなかで最も残酷な物語が「首かざり」である。幼き日の私はこの一篇を読み終えて殆ど作者を憎悪した。人の世の実相を見抜くこと炬(きょ)の如き眼光に敬意を払うこと吝(やぶさ)かではないし、思いも寄らぬ奇抜な筋書きを考えた作者の構想力に感嘆はするものの、これほど惨めな人生を描いて指し示す権利が作者にあるのだろうかと憤りを覚えたのである。 (谷沢永一『人間通になる読書術・実践編』(PHP新書) p.19) これはモーパッサンの「首かざり」(『モーパッサン短編集 II』 (新潮文庫)所収)について書かれたもの。これを読んでから「首かざり」を読んでみたけど、サキの短編みたいな落語のオチみたいな感じで、そんなオチかよって笑っちゃった。谷沢の書いてることに対しては、そんな怒ることないんじゃないの、短編だしって感じ。 夏目漱石は『首飾り』など落ちが目立つ短
なんでも高橋是清が昭和恐慌のときに日銀に国債の直接引きう受けしてそののちその大半を短期間に市中に売却した、ということが、リフレ派批判になるらしい(リフレ派はその事実を知らないとか、そんなに早く市中に売却したらマネーが減少しているだろうとか)。そんな珍説がどうもネットでもリアルでも広まっているという噂を聞いた。それは非常に驚くことである。 なぜならまさにこのエピソードは、リフレ派を批判するものどころか、リフレ派の主張の核心部分を形成するものだからだ。 これについては、岩田規久男編『昭和恐慌の研究』や僕と安達誠司さんの『平成大停滞と昭和恐慌』を読んでほしい。Twiiterの過去ログにも説明付であるはずだ。 で、これも毎回だが、旗幟鮮明な本を出すと、なぜかまるでこの問題についての新参者のように扱われるw もうデフレ脱却なんて10年も同じようなことを書いているにもかかわらず、どこの誰ともつかない人
My roommate Hilary is obsessed with figure skating, and is watching the currently airing Junior Grand Prix. The competitions she’s watching keep crossing over with video games. Last night, as she watched the competition and I did laundry nearby, I looked up at the screen, and stopped what I was doing, in shock.…
ちさきちゃん、団地妻感を出す為にちょっと体だらしなくしたわけだが、 腹肉盛りすぎた感はある。が、俺はこれくらいが好きだ!!!大好きだ!!!! 女子は!二次だろうと!三次だろうと!ぽっちゃりしてるほうが!かわいい!エロい!!!好き!!!! ちさきちゃんの腹を描いてる時が一番幸せでした。 あと、背景に脱衣所を描きたかったんだけど、力不足だったよ・・・
『母をたずねて三千里』というアニメをご存じだろう。130年前、イタリアからアルゼンチンに出稼ぎに出た母を訪れる物語だ。今ではアルゼンチンを先進国と思う人はいないだろうが、当時は出稼ぎを受け入れる立派な先進国だった。 かつて筆者がプリンストン大学で学んでいたとき、クルーグマン教授が面白い話をしてくれた。クルーグマン教授は、しばしば「研究対象としては、日本とアルゼンチンが興味深いね。日本もアルゼンチンも〝病理学的見地〟から他に類を見ない面白い例なんだ」と言っていた。 日本がアルゼンチンとなぜ同じなのかという真意については、「(経済学者の)クズネッツが言ったが、世界には先進国・途上国・日本・アルゼンチンの4種類の国しかない。先進国と途上国も固定メンバーだ。例外として、日本は途上国から先進国に上がったが、アルゼンチンは逆に先進国から途上国に下がった。その意味で、両国ともに面白い」と。 金融緩和の効
かつて筆者が米プリンストン大学で学んでいたとき、ポール・クルーグマン教授が面白い話をしてくれた。 「研究対象としては、日本とアルゼンチンが興味深いね。(経済学者の)サイモン・クズネッツが言っていたが、世界には『先進国』『途上国』『日本』『アルゼンチン』の4種類の国しかない。先進国と途上国は固定メンバーだ。例外として、日本は途上国から先進国に上がったが、アルゼンチンは逆に先進国から途上国に下がった。日本もアルゼンチンも“病理学的見地”から他に類を見ない面白い例なんだ」 こんな話を思い出すのは、人口が減少するなかで、「日本は成長より成熟を目指すべきだ」とする論者が多いからだ。特に、左翼系の知識人がよく言う。日本の高度経済成長時代へのアンチテーゼとして成長を放棄するという考え方が流行った。 そうした人たちにとって、ここ20年間の日本はさぞかし居心地がよかったことだろう。なにしろ日本は、名目国内総
ところが、ここ20年間の平均成長率は約0・8%だ。そのまま2050年になると、日本の1人当たりGDPは約5万ドルだ。ただし、世界の伸び率は平均約4・3%である。となると、今の1万ドルは50年には約5万ドルになる、つまり、今のままであれば、日本は50年には途上国入りしているだろう。そうなったら、社会問題の解決は容易でなくなる。 経済成長は、ボウリングの「センターピン」と同じだ。センターピンを第1投で倒せばスペアも容易だし、ストライクの可能性もある。センターピンを第1投で倒さないと、ストライクはまず出ないし、スペアを取ることも格段に難しくなる。ちなみに、筆者は学生時代にボウリングにはまり、パーフェクトゲームも経験したので、この例えを好んでいる。 経済成長はすべてとは言わないが、多くの経済・社会問題の解決に有効である。例えば、経済成長によって、自殺問題も経済的理由についてはかなり救えるし、強盗な
「もっと独創的な発想はできないものか……」「論理的な思考ってどうすれば身につくの?」日常生活をおくる上で考えなくてはいけないことは山ほどあります。しかし改めて「考える」ことを考えてみると、いったいどうすればいいのかわからない。あるいは他人と差をつけるために自由な発想をしたい。こんな思いをされたことのあるひとはたくさんいることでしょう。 そんな人たちのために、若手の経済学者としてさまざまなメディアで活躍する飯田泰之氏が経済学的な思考法を身につけるための本 ――『思考の「型」を身につけよう』を出版されました。「思考の型」とはいったいなにか。経済学的な発想はどんな役に立つのか。お話を伺いました。「99%の平凡な人々へ「自由な発想」は、もういらない!?」(聞き手・構成/金子昂) ―― 本書を執筆された動機をお聞かせください。 経済学部の講義では、経済学者とそれぞれの学説、具体的な政治状況とそれに対
経済政策で人は死ぬか?――公衆衛生学から見た不況対策 デヴィッド・スタックラー、サンジェイ・バス著/橘明美、臼井美子訳 ◆不況下では行うべきは緩和政策か、緊縮政策か? 公衆衛生学で答えを出す! 日本でも今、アベノミクスの是非が話題になっていますが、世界中どこでも、不況に陥ると経済政策をどのようにするべきか、議論されます。しかし、結局のところ、どのような政策がいいのでしょう。そして、その決断を、イデオロギーや経済理論だけを頼りに行って、本当にいいのでしょうか。 世界規模の不況に陥ったとき、国ごとに経済政策は異なり、それによって国民の運命も異なる方向に動かされてきました。公衆衛生学者と疫学者である本書の著者は、そのことを利用して政策の優劣を比較しました。つまり、過去の各国の政策選択とその結果のデータを、世界恐慌からソ連崩壊後の不況、アジア通貨危機、そしてサブプライム危機後の大不況まで調査し、比
Paul Krugman, “Sins, Both Moral and Intellectual,” Krugman & Co., October 10, 2014. [“Knaves Fools, and Quantitative Easing,” The Conscience of a Liberal, October 2 2014] 罪深い行状――道義的にも知的にも by ポール・クルーグマン TUNIN/The New York Times Syndicate 都合がわるくなってくると,議論に負けてる人たちは,だんだん礼節をなくしていくものだ.「自分とちがう意見をもってる連中はアホかチンピラだ」と信じ込んでる人たちから,ぼくもよく攻撃される.でも,前にも説明したように,これは主に選択バイアスの問題だ.道理のわかった人たちどうしで異なる意見を交わす場面にでくわすことは,あんまりない.
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