コメント欄に、根井雅弘氏と伊東光晴氏の文献目録みたいなのはないか、といういつもの匿名さんのフリーライドな書き込みがきていたので、少し自分のブログをググったら、意外と最近は根井氏の書いたものをブログには書いてなかったんだな、と思った。ゼミの輪読用には、なるべく自分とは違う意見の本を採用するのだけど、去年は根井氏の『経済学の歴史』(講談社学術文庫)を採用した。これはゼミの学生には独習ではかなり難しいレベルで、予想以上に本格的な通史だった。 さらに去年、ノーベル経済学賞の実況中継をするために読んだ、橘木俊詔氏との共著『来るべき経済学のために』(人文書院)を再読した。初読のときの批評はここにある(酷評である)。また番組報道後に、根井氏編著の『ノーベル経済学賞』(講談社メチエ)も読んだ。これは便利な本であった。 最近では二冊、『経済を読む』という根井氏の最近の時論をまとめたものと、経済学初心者に自分