アメリカのトランプ次期大統領は、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱運動を主導した政治家が駐米大使になるのが望ましいとツイッターに投稿し、イギリス政府がこれに不快感を示すなど波紋が広がっています。 トランプ氏とファラージュ氏は移民対策の強化など政策面で共通点があり、大統領選挙の直後に直接会談しています。 これについて、アメリカ・ホワイトハウスのアーネスト報道官は22日、記者会見でほかの国の政治への介入には慎重を期すのが原則だと強調しました。 また、イギリスの首相官邸の報道官も「大使の人事はそれぞれの政府が決めるものだ」と述べた上で「駐米大使のポストに現在、空きはない」として不快感を示しました。 国の指導者になる人物がほかの国の大使人事に言及するのは極めて異例で、イギリスのメディアは、メイ首相がトランプ氏と直接会談する前に2人の関係をぎくしゃくさせると指摘するなど波紋が広がっています。