『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 中学生プロ将棋棋士である藤井聡太四段(14歳)は歴代最多連勝記録を30年ぶりに塗り替える1週間前の6月18日、大阪市内のホテルに向かった。この日の相手は囲碁界の国内最強棋士、井山裕太六冠(28歳)だ。異種格闘技で対局を挑んだわけではない。盤を挟まない対談である。 偉大な先輩を出迎えるべく、30分前に対談会場入り。前日も対局したばかりだが、空いた時間はやっぱり将棋。スマートフォンで将棋を指していると、井山六冠も早々に現れた。 両棋士とも忙しい日々だが、とりわけ藤井棋士はプロ1年目。連勝を続け日本中から注目を浴び、慣れない慌ただしさの最中にある。そんな時期だからこそ、今回の対談には意味が