自公政権で過半数割れと与党に逆風が吹き荒れる中、自民党に新たなタレント出身議員が誕生した。2000年代にレースクイーン、タレントとして活躍した森下千里氏(43)だ。前回2021年の衆院選で落選した後も、タレント色を徹底的に〝封印〟して宮城県で地道に活動を続けてきたのが実った。 比例代表東北ブロックで自民党の単独2位候補で、当選が確実視されていた森下氏は運命の27日、宮城県石巻市にある自身の事務所に入って速報を見守った。比例代表での早々の当選確実ということもあり、万歳を行わないなど喜びは控えめだ。宮城4区の自民党候補、伊藤信太郎前環境相の落選が判明した時には、眉間にしわを寄せた。 自民党が大苦戦したことから、森下氏は何度も支援者に頭を下げると「大変厳しい選挙で、改めて厳しさと重みを感じています」と責任を噛みしめ、「ここからがスタートであることを改めて申し上げて、気を引き締めて務めていきます」