ビジネスにおいて頼むことを避けて通ることはできない。どうすれば頼み上手になれるのか。相手の心理を利用した“頼み”のテクニックを習得しよう。 人間力を磨いて頼み上手に 人に何かを頼む。それは相手の時間や労力を自分のために費やしてもらうことを意味する。それだけに「ずうずうしい奴と思われないか」などと考え、つい言葉をのみ込んでしまった経験は誰にもあるだろう。しかしビジネスはある意味、「頼み―頼まれる」ことで成り立っている。職場で気軽に「頼める」関係を築く方法を考えよう。 そもそも、なぜ私たちは頼むのが苦手と感じるのか。目白大学で心理学を教える渋谷昌三さんは、頼み下手な人には2つのタイプがあると言う。「気が弱い人」と「完全癖の人」だ。気が弱い人は断られるのが怖くて頼めない。一方完全癖の人は、物事が思う通りに進まないと気が済まないから、人に頼まずすべて自分で抱えてしまう。 「気弱な人は、まず仲の良い