【アジャイル】という言葉は、システム開発の世界ではかなり一般的な言葉になりつつあります。大手のSIerの経営者までが当たり前のように使うようになったことは、ある意味で感慨深いものです。しかし、言葉としてメジャーになりつつある一方で、その言葉の本当の実体を理解しないで誤解したまま使っているケースが多くあるように思います。アジャイルで開発すれば「速い・安い・旨い」が手に入るという誤解や、プログラミング工程だけで使う手法だという誤解、朝会やふりかえりをすることがアジャイルだという誤解、などなど。どれも、完全な誤解という訳ではなく、あながち間違いでもないところが、さらなる混乱を産んでいるように感じます。 最近では、アジャイルの事例も多く出てきたように思いますが、それらの事例も具体的にどういったことを実践したからアジャイルだったかと問われるとそこに明確な答えは無いように思えます。アジャイルとは何か、