2011年3月11日に東日本大震災が発生して以来、自宅では震災に関するテレビ報道を食い入るように見ている。繰り返し報じられる津波の映像を見るたび、恐ろしさを感じると同時に胸が痛む。東日本大地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 被災地でのテレビ報道を見ていて感じたのだが、「今、一番必要なものは?」という報道スタジオからの問いに、「情報」と訴える被災者やレポーターが多かった。特に、地震が発生して間もないころが多かったように思う。親族・知人の安否や地震・津波に関する情報など、被災者が知りたいと思う情報(とりわけ命にかかわる情報)が圧倒的に不足していたのだろう。その「情報不足」がもたらす不安がどれほどのものか、察するに余りある。 地下鉄の車内で感じた「情報不足」 筆者も地震発生の当日、「情報不足」に対する不安を経験した。被災者の心情を考えれば取るに足らない不安だとは思うが、大切なこと
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