SchemeというLisp系言語の処理系の一つ「Gauche」の作者である川合史朗氏によるブログ記事です。「Gaucheクックブック」などで知られ、Lispのヘビーユーザである植山類氏のGoogle Buzz「Lispはなんとなくすごそうというイメージがあるけど、実際にはそれほどでもない」に対し、2回に渡ってリプライ記事を書いています。 元記事での「Lispを使いたいという欲求が自分の幅を狭める危険性を帯びている」と注意を喚起しているのに対して同意を示しつつ、Lispがほかの言語と比較して優位性があるのはどの分野なのかについて考察しています。 川合氏は(Common)Lispの強みとして、「抽象度の非常に高いところから非常に低いところまでを単一の言語でカバーしているところ」を挙げています。つまり、RubyなどのLL(Lightweight Language)が得意とする簡易的処理をすば