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ブックマーク / science.srad.jp (16)

  • 円周率計算の記録更新、使われたのはなんとデスクトップPC | スラド サイエンス

    円周率π計算の桁数の記録が更新された。計算機の進歩とともに記録は更新されるものだが、今回の記録更新で使われたのはスーパーコンピュータではなく、なんと1台のデスクトップPCなのだそうだ(家記事:New Pi Computation Record Using a Desktop PC、元ネタ:Pi Computation Record)。 今回の計算で達成した桁数は、約2兆6999億桁。前回の記録は昨年、筑波大・計算科学研究センターで達成された約2兆5769億桁なので、1200億桁ほどの記録更新となる。 元ネタのPress Releaseによると、計算に使われたマシンの主なスペックは以下の通り。 CPU:Core i7(2.93GHz)メモリ:6GBHDD:7.5TB(1.5TB×5)PC自体は2000ユーロ(25~26万円程度)のもので、OSにはLinux、π計算プログラムは独自に作られた

  • 菌類にかもされた木材を使い、名器「ストラディバリウス」を超える音色を作りだす | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2009年09月18日 11時35分 普通の木材で作ったバイオリンも入れて実験してほしいなぁ 部門より バイオリンの世界では、「ストラディバリウス」と呼ばれる楽器が名器として知られている。これは、イタリアのアントニオ・ストラディバリが製作したもので、その音色には使用されている木材が大きな役割を果たしているとされている。 ストラディバリウスで使用されている木材は、中央ヨーロッパで1645年から1715年の間厳しい気候が続いた際のものであり、この頃の樹木は成長が遅かったたため木目が均一であるという特徴をもつそうなのだが、スイスの研究者らが細菌を利用し、このような「木目が均質な木材」を作り出すことに成功したそうだ(ScienceDaily、家/.記事)。 この特殊な菌類は木材の細胞構造を変化させ密度を低下させ、均質性を向上させるという。この処理を施した木材を使いバ

  • 光を打ち消すことは出来るのか? | スラド サイエンス

    周囲の雑音を逆相でミックスして打ち消す「ノイズキャンセリングヘッドフォン」なるものがありますが,同じような考え方で,光を打ち消す,なんてことは出来るのでしょうか? もし出来るとしたら,明るければ明るいほど視認性が高い「逆相光プロジェクタ」とか作れそうな気がします. 「理屈の上では出来るが現実的には無理」とか「作れば出来るかも?」とか,あるいは「そんなの出来るわけないじゃん! 物理の勉強やり直せ!」など,識者の方々のご意見を頂きたいです.また「仮に出来るとしたら,こんな製品に応用できるんじゃ?」などのご意見も聞いてみたいです.

  • 他人の不幸でメシはうまかった | スラド サイエンス

    放射線医学総合研究所の高橋英彦主任研究員らが、妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に脳のどの部位が反応するかを確認し、他人の不幸は蜜の味という言葉通りに心地良いものであるとする研究結果が 13 日付の「Science」に掲載された (Science の記事, Science ハイライト日語訳, 産経ニュースの記事) 。 健康な大学生男女 19 人に台を渡して平凡な主人公になりきってもらい他の登場人物に対する脳の反応を fMRI を用いて観測した。その台のシチュエーションは 2 つ。1 つ目は「就職に失敗して中古の自動車を所有しながら賃貸暮らしをしていたところ、高級外車を乗り回す妬ましい存在が現れる」というもので、2 つ目は「この妬ましい人物に会社の経営危機や自動車のトラブルが発生する」というもの。1 つ目の「嫉妬」の実験では身体的苦痛に関与する領域と同じ前部帯状皮質が刺激され、2 つ目の「嫉妬

  • ファストフードは何からできている? | スラド サイエンス

    ナショナルジオグラフィックの記事によると、「ファストフードの大半はトウモロコシ由来」という調査結果が明らかになったそうだ(米国科学アカデミー紀要(PNAS、The Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)掲載の論文)。 これを聞くと一瞬、「トウモロコシから合成肉を作る」という話を想像してしまうがそうではなく、たとえばファストフードで使われている牛や鳥の餌にはトウモロコシが使われており、また調理に使用する油もトウモロコシ由来のものが使われている。トウモロコシは「13C」という炭素の同位体をほかの植物よりも多く含んでおり、その痕跡を追うことで、提供される牛肉や鶏肉がトウモロコシを餌にしていたかを調べることができるという話らしい。 この論文では、マクドナルドやバーガーキング、ウ

  • ハッブル宇宙望遠鏡の5度目の保守作業に迫る危険、デブリ接近中 | スラド サイエンス

    来月に予定されているハッブル宇宙望遠鏡のサービスミッション(保守ミッション)は、通常のミッションよりもスペースデブリに衝突する可能性が高く、より危険なミッションであるということが発表されました(space.comの記事)。 1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は度重なるトラブルに見舞われており、それを解決するためのサービスミッションがすでに4回行われています。サービスミッションはスペースシャトルによって打ち上げられた宇宙飛行士の船外活動によって行われ、今回のサービスミッションでは合計5回の宇宙遊泳が予定されています。しかし、ハッブル宇宙望遠鏡が飛行している地上560km付近の軌道上は、国際宇宙ステーション(ISS)が飛行している地上約350km付近の軌道上と比べて、スペースデブリと呼ばれる爆発した宇宙船やロケットなどの残骸の破片が多く、それに衝突する可能性も高いとのこと。 サービス

  • ウイルスが作る超小型バッテリー | スラド サイエンス

    人間の細胞の約半分という超小型のバッテリーを実現するための基盤技術がMITで開発された(MITのサイトニュース)。しかも、その製造プロセスではウイルスが重要な役割を担っている。この技術は次のようなもの。 まず、ソフトリソグラフィー技術を用いて直系4~8μの小さな柱のパターンを弾性のある透明な素材の上に形成する。次にその柱の上に電解質として機能する2種類のポリマーを何層か重ねる。そして、ポリマー層の上に選択的に自己組織化するウイルスを載せる。このウイルスは酸化コバルトの微粒子を集めてタンパク質の皮膜を形成するように遺伝子操作されており、これにより極薄の電極(アノード)ができる。 現在の技術ではここまでだが、あとはもう1つの電極(カソード)が作れるようになればバッテリーとして機能する。このバッテリーは、さまざまな極小電気デバイス(たとえば生体埋め込みセンサーなど)を実現するための重要な要素とし

  • 光を通常とは異なる方向に反射させる物質を発見、ただし「光学迷彩」への道のりは遠い | スラド サイエンス

    カルフォルニア大学のXiang Zhang氏らによる研究チームが、一般的な物質とは異なる方向に光を曲げることができる2種類の物質の開発に成功しました(Reutersの記事)。ただし、まだ曲げられる光の波長は限られており、これで物体を覆うだけで視界から見えなくなる、といったことはまだ実現できません。 今回開発されたのはともにナノスケールの構造を持つ物質で、光の反射方向を変えるための網目状の金属の層や、微細な銀のワイヤーの層を備えています。これらの物質は自然界の物質にない特性を備えており、「メタマテリアル」などとも呼ばれています。 前述のように、今回開発された物質は非可視光線しか屈折させることができませんが、可視光線を屈折させる研究もおこなわれているそうで、まだまだ道のりは遠いですがいつかはSFなどに登場する「光学迷彩」が実現できるようになるかもしれません。 以前にも「英米の科学者ら「透明マン

  • 地球温暖化は1730年代にも発生した | スラド サイエンス

    大英帝国海軍の航海日誌を調べているイギリスの研究グループによると、現在観測されているような急激な温暖化現象が1730年代の北大西洋およびヨーロッパにおいても発生していたという(The Registerの記事、Times Onlineの記事)。大英帝国の航海日誌はネルソン提督のビクトリー号やクック船長のエンデバー号といった大物から小型のフリゲート艦まで艦船ごとにまとめられており、気圧、気温、海水温、風向きと風の強さなどが記録されているため、新たな歴史的気象データのソースとして注目されているそうだ。今回の発見をしたSunderland大学のDennis Wheeler博士は、温暖化はまったく自然に発生することがあり、気温の変化を安易に二酸化炭素排出量だけに結びつけるのは間違っていると指摘している。 (追記 by O):温暖化は過去に何度も起きているが、今回のは過去のどの時期よりも深刻である事が

  • 記憶形成の分子レベルでのメカニズムが解明される

    北大大学院医学研究科の神谷温之(はるゆき)教授(神経生物学)のグループは4日、脳の神経細胞内でのカルシウムの増加が記憶形成に関与する新たなメカニズムを分子レベルで解明したと発表した。記憶障害の治療や、記憶力向上に効果のある新薬開発に期待したい。 詳細は各記事をご覧いただきたい。(毎日新聞の記事, 北海道新聞の記事) 記者が興味を持った部分の違いなのか、北海道新聞ではカルシウムイオンの働きに焦点が当てられており、毎日新聞ではカフェインによる刺激で活性化する点に焦点が当てられているのが興味深い。 ※ とはいえ海馬を刺激するために高濃度のカフェインの入った眠気対策の薬などを、はやまって一気飲みしないでください。

  • 宇宙で最初の星が生まれる様子をシミュレーションで再現 | スラド サイエンス

    名古屋大学大学院の吉田直紀助教らの研究グループが、宇宙で最初の星が生まれる過程をコンピュータシミュレーションによって計算することに成功しました(東京大学のプレスリリース、Science誌掲載論文要旨、論文(arXiv.org)、時事ドットコムの記事)。 宇宙の「第一世代」の天体がどのように生まれたかというのは、長らく謎に包まれていました。そこで吉田氏らの研究グループは、N体による重力計算とSPH法による流体計算を行なう並列ソルバーであるGadget-2に輻射輸送や化学反応、原子核反応などを組み込んだ、「第一原理」的なシミュレーションが可能なソルバーを開発しました。 このソルバーに、WMAPなどによる詳細な観測に基づいた宇宙原始の物質の初期位置、速度分布モデルを与えてシミュレーションを実行したところ、宇宙が始まって数億年程度で暗黒物質の重力によって巨大なダークマターハローができ、それから10

  • 脳コンピュータ・インタフェース・デバイスの将来像 | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2008年07月10日 21時09分 脳に直接ネットワークが接続される日も近い? 部門より 少し前に、考えるだけでロボットアームを動かせるようになった猿に関する記事がありましたが、Popular Mechanicsではこの技術が発達していくとどのような形で私たちの生活に入ってくるか、脳コンピュータ・インターフェース・デバイスの将来像を描いています(家記事での議論)。 脳と人工装具間の直接伝達が可能になれば、まずリハビリの分野に恩恵をもたらすことは確実だろうとのことです。しかし研究では脳が体から独立して活動できることもわかってきており、それを活用していくと考えるだけで部屋の向こうや、遠方にある装置を制御できるようになる可能性あるといいます。ここでいう「制御」とは、スイッチを入れるといった単純なものではなく、例えば極小環境にあるナノツールをコントロールするという

  • 宇宙結婚式、お値段は2億4000万円なり | スラド サイエンス

    ファーストアドバンテージとロケットプレーン・キスラー・ジャパンは、共同で開発した「宇宙ウエディング」の申込み受付を、2008年7月1日より開始する(日における取り扱いは、ファーストアドバンテージの展開するLADIRB(ラディーブ)ウエディングプロデュースなどにて行うとのこと)。結婚式の実際の実施は2011年を予定しているそうだ。 この「宇宙ウエディング」は飛行機型の宇宙ロケットにより上空約100kmの宇宙空間まで飛行してそこで結婚式を挙げるもので、所要時間は約1時間。さらに宇宙ウエディングの模様はWebサイトで生中継されるそうだ。 なお、4日間の事前訓練が必要になり、値段はプレミアムプランで2億4000万円(税込)ということです。

  • 排卵の瞬間をカメラに捉えることに成功 | スラド サイエンス

    ベルギー Catholic University of Louvain(UCL)のJacques Donnez博士は、排卵の瞬間をカメラに捉えることに成功した(BBCの記事、NewScientistの記事、それぞれ4枚の画像あり)。これは、45歳の女性が子宮の摘出手術を行っているときに捉えたもので、卵子が赤い突起部分からゼリーのような物質に覆われて出てくることが確認できる。また、排卵は一瞬で行われているという説があったが、この排卵プロセスは15分ほどかかったという。

  • 英国の高校レベル数学試験の難易度が低下している | スラド サイエンス

    英シンクタンクの調査で、英国の高校レベルの数学試験の難易度が昔と比べ格段に下がっていることが分かった(BBC記事・家/.記事より)。1951年から現在に至るまでの数学試験の内容を調べたところ、70年代から80年代位までは大まかに一定レベルを保っていたが、90年代に入った頃から格段に難易度の下がりをみせた。英国では義務教育終了時に受けるO-levelという試験があったが、86年にそれがGCSEという試験に変わり、より広く浅い知識が求められるようになったとのこと。これに伴いカリキュラムの内容も変化し、要求されるレベルに顕著な変化が表われたという。結果として数学力が十分でない人々が世に送り出され、また数学者の数も減り英国経済にも影響を及ぼしていると結論づけている。 家コメントを読むと米国などでも同様に感じている人々がいるようで、学力低下は国際的な問題のようである。受験地獄に陥らずに学力低下に

  • 推定世界人口、6,666,666,666人を超える | スラド サイエンス

    家/.記事より。米国勢調査局の世界人口時計によると、推定世界人口が先日6,666,666,666人を超えたとのこと。ちなみに80年前の世界人口は推定20億人で、前回のゾロ目である5,555,555,555人を超えたのは14年前とのことです。人口増加率でみるとピークは1963年の2.2%で、現在はその半分程の増加率になっています。 奇遇にも、IPv4枯渇時計によるとIPv4の残りアドレス数も先日ゾロ目の666,666,666を過ぎました。とはいっても、こちらの方は勿論カウントダウンですが。

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