【ワシントン時事】ニクソン政権からブッシュ前大統領の政権まで歴代の米共和党政権で外交・安保政策に携わった元高官ら50人が共同声明を出し、共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏(70)には投票しないと宣言した。 「米史上最も無謀な大統領になる」と強い懸念を示した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が8日、伝えた。 共同声明の署名者にはヘイデン元中央情報局(CIA)長官、知日派のグリーン元国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長、ゼーリック、ヒルズ両元通商代表部(USTR)代表らが名を連ねた。 声明はトランプ氏が大統領・軍最高司令官にふさわしくなく「国家安全保障を危険にさらす」と訴えた。資質に関しても米国の憲法や法律について基本的な知識すらないようだと指摘。外交問題を学ぼうともせず「常軌を逸した態度で緊密な同盟国を不安がらせてきた」と酷評した。