コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任表明に先立ち、トランプ米大統領は6日の大統領執務室での会合で、鉄鋼・アルミニウムへの輸入関税適用でコーン氏に協力を要求し、発動に向け自分の決定を支持するかどうか直接尋ねていたことが、事情に詳しい関係者2人の話で分かった。 自由貿易論者であり、大統領の計画に声高に反対を唱えていたコーン氏の考えは、知れ渡っていた。関係者によると、同氏は会合で支持を表明しようとせず、数時間後にホワイトハウスが同氏の辞任を発表した。 トランプ大統領は執務室で行った通商政策に関するミーティングで、関税の正式承認に向けて法的文書の更新を求め、関税文書への署名のタイミングについてもスタッフと話し合った。大統領はその後、同席した全員、とりわけコーン氏に対し、自分を支持する意向かどうか確認を要求した。