5月10日、日銀の黒田東彦総裁は、都内で講演し、人びとに根付いたデフレマインドは「予想以上に手強い」と述べ、物価2%目標の実現には好調な経済が持続し、インフレ期待の高まりにつながっていくことが重要との認識を示した。写真は都内で4月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 10日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は10日、都内で講演し、人びとに根付いたデフレマインドは「予想以上に手強い」と述べ、物価2%目標の実現には好調な経済が持続し、インフレ期待の高まりにつながっていくことが重要との認識を示した。 総裁は、物価が2%に向けて上昇していくメカニズムについて、需給ギャップの改善を通じた現実の物価の上昇を第1ステップ、実際の物価の上昇に伴う企業や家計の中長期的な予想物価上昇率の高まりを第2ステップに分類して説明した。 第1ステップは、景気拡大の持続などを背景とした需給