非伝統的金融政策の効果と副作用 「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップ(第1回) ―― 第4セッション 非伝統的金融政策 ―― 2023年12月4日 日本銀行 企画局 ここで示された見解は、必ずしも日本銀行の公式見解を示すものではありません。 多角的レビューシリーズ Broad Perspective Review 問題意識 2 (注)左図の政策金利は月末値(政策金利がない期間は当座預金への付利金利をプロット)、CPI(除く生鮮)は消費税率引き上げの影響 を除く。右表のフォワードガイダンスの導入時期はFilardo and Hofmann[2014]の整理に基づく。 (出所)総務省、日本銀行 主要国中銀における非伝統的政策導入史 わが国では、「物価の安定」が課題となる中、名目短期金利のゼロ 制約に直面し、1990年代後半に非伝統的金融政策が導入された。 海外中央銀行の多
経済・物価情勢の展望 2022 年 10 月 公表時間 10 月 31 日(月)14 時 00 分 本稿の内容について、 商用目的で転載・複製を行う場合 (引用は含まれません) は、予め日本銀行政策委員会室までご相談ください。 引用・転載・複製を行う場合は、出所を明記してください。 1 経済・物価情勢の展望(2022 年 10 月) 【基本的見解】 1 <概要> 1 本基本的見解は、10 月 27、28 日開催の政策委員会・金融政策決定会合で決定されたものであ る。 日本経済の先行きを展望すると、見通し期間の中盤にかけては、資源高や海外経済減速 による下押し圧力を受けるものの、新型コロナウイルス感染症や供給制約の影響が和ら ぐもとで、回復していくとみられる。その後は、所得から支出への前向きの循環メカニ ズムが徐々に強まるもとで、潜在成長率を上回る成長を続けると考えられる。 物価の先
本報告は、本日開催の支店長会議に向けて収集された情報をもとに、支店等地域経済担当部署からの報告を集約したものである。 2018年10月18日 日本銀行 全文 [PDF 1,577KB] 目次 I.各地域の景気判断の概要 II.地域別金融経済概況 参考計表 I.各地域の景気判断の概要 (1)各地域の景気の総括判断 各地域の景気の総括判断をみると、全ての地域で「拡大」または「回復」としているが、前回(2018年7月時点)と比較すると、北海道と中国では、地震や豪雨など自然災害の影響を踏まえ、判断を引き下げている。一方、近畿では、台風の影響がみられるとしているものの、「緩やかに拡大している」との判断に変更はないとしている。それ以外の6地域(東北、北陸、関東甲信越、東海、四国、九州・沖縄)では、前回の判断から変更はないとしている。 こうした各地域の判断の背景には、海外経済の着実な成長に伴い、輸出が増
2018年9月28日 日本銀行決済機構局 全文 [PDF 873KB] 図表データ [ZIP 281KB] 要旨 グローバルな情報技術革新やスマートフォンの普及、eコマースなどの新しい経済活動の拡大などを背景に、現金を媒体とせずデジタル化された手段で支払決済を行う「キャッシュレス決済」が各国で拡大している。このようなキャッシュレス決済は、情報技術を活用した支払決済の効率化・コスト削減に加え、支払決済に伴うデータの活用といった観点からも注目を集めている。 日本は従来から、ドイツなどと共に、現金志向の強い国と捉えられてきた。もっとも日本でも、支払決済の効率化やデータの活用、インバウンド消費の取り込みなどを企図した、キャッシュレス決済推進の取り組みが活発化している。政府も、キャッシュレス化に向けた取り組みを進めている。 日本では、少額決済を中心に、現金は引き続きドミナントな支払決済手段となってい
日本銀行総裁 黒田 東彦 2017年6月8日 全文 [PDF 728KB] 図表 [PDF 325KB] 講演の動画(ユーチューブにリンク<英語のみ>) 1.はじめに オックスフォード大学での講演の機会を与えて頂き、大変光栄に存じます。それと同時に、私個人として、非常に感慨深いものがあります。というのも、私は、1969年から71年まで、オックスフォード大学の大学院に所属し、若き日々をこの場所で過ごしたからです。私は日本の財務省からの派遣で留学し、財政学を勉強するつもりでしたが、著名な財政学者のアーシュラ・キャサリーン・ヒックス先生は既に退官されていたため、私はリチャード・グッド・スメザースト先生の下で金融論を勉強することになりました。また、当時、ジョン・リチャード・ヒックス名誉教授が、大学院生向けに金融論のセミナーを行われており、私もこれに参加することができました。これらの機会が、私にとっ
日本銀行副総裁 岩田 規久男 2017年6月22日 全文 [PDF 512KB] 図表 [PDF 209KB] 1.はじめに 日本銀行の岩田でございます。本日はお忙しい中、青森県の行政および金融経済界を代表する皆さまとの懇談の機会を賜りまして、誠にありがとうございます。また、皆さまには、日頃から日本銀行青森支店の業務運営に様々なご協力を頂いております。この場をお借りして、改めて厚くお礼申し上げます。 本日は、皆さまから、当地経済の実情に関するお話や、私どもの政策・業務運営についての忌憚のないご意見を承りたく存じます。議論の皮切りとして、まず私から内外の経済情勢について簡単にご説明した後、金融政策運営を巡る話題についてお話ししたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。 2.日本経済の現状と先行き わが国の景気は、昨年秋頃から、その足取りがよりしっかりとしたものになってきており、日本銀行
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