最近、黙秘権について、法曹界だけでなく社会全体で議論が活発になっています。これは非常に喜ばしいことです。しかし、現実の刑事手続きにおいて、被疑者が黙秘権を行使し続けることは、想像以上に困難なことです。適切な弁護士の助言と支援がなければ、黙秘を貫くことはほぼ不可能と言えるでしょう。 私は捜査弁護の研修講師として、多くの若手弁護士から「黙秘を助言したのに、被疑者が話してしまう」という相談を受けてきました。そこで今回は、私が実際の接見でどのように黙秘を助言し、被疑者に実行してもらっているかをお話しします。 最初にお断りしておきますが、今回は「黙秘することが最善策だと弁護士が判断した後」の話です。個々の事件で黙秘すべきかどうかをどう判断するかという点については、別の機会にお話ししたいと思います。 では、黙秘権行使を実現するための「6つのステップ」をご紹介します。 ステップ1.黙秘がベストであるとい
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