ドイツ南部にあるウルム大聖堂が男性の立ち小便に悩まされている。歴史的建造物の壁が尿に含まれる塩分と酸によって腐食しているという。 ゴシック建築のウルム大聖堂は尖塔が161.53メートルあり、世界で最も高い教会堂建築だ。ウルム市は今年、立ち小便の罰金をこれまでの2倍の100ユーロ(約1万1360円)に引き上げたが、状況は改善していない。 市の担当者ミヒャエル・ヒルベルト氏は地元紙ズードベストに対し、「半年間、気を付けて見ているが、またもや小便と吐しゃ物で覆われている」と語った。ヒルベルト氏は、自分は「ピンケルポリツァイ」(小便警察)ではないとしながらも、反社会的な行為に対し当局の対応が必要だと語った。「法と秩序の維持が問題になっている」。