図1 デスクトップパソコンの国内出荷台数に占めるテレパソの比率(データはIDC Japanによる)。アナログから地デジに置き換わるにつれ、搭載比率は減少してしまっている [画像のクリックで拡大表示] 日本のデジタル放送に掛けられたコンテンツ保護の枠組みを根底から揺さぶる、地上デジタル放送チューナー「Friio(フリーオ)」。こうした機器が無尽蔵に出現し流通する前に、一定の対策を取ることは不可避であろう。一方、Friioという機器が出現してしまったのには、何らかの背景があるはずだ。そこに思いを巡らせることで、ことの本質が見えてくる。 折しも総務省の情報通信審議会の委員会で、2007年12月27日にFriio問題が話し合われる。第2報で記したような現行の法制度による取り締まりの限界や、B-CASを始めとする地デジのコンテンツ保護の仕組みにおける課題について、対策が検討される見込みだ。 一方、
日本のデジタル放送に掛けられたコンテンツ保護の枠組みを根底から揺さぶる、地上デジタル放送チューナー「Friio(フリーオ)」。実際にFriioによって地上デジタル放送の受信や録画、そして録画済みコンテンツの複製ができることを2007年12月14日付の第1報で示した。 今回の第2報では、Friioの内部の仕組みを技術的な見地から検証していく。Friioの挙動一つひとつをきちんと分析することが、Friioの抱える問題点と、放送局やメーカーなど関連業界が対処すべき課題を整理することにつながると考えるためである。 原価はわずか3000円前後、利益率9割の荒稼ぎ まずは、Friio本体のハードウエアの構造を見ていこう。図1は、日経パソコン推定によるFriioの回路ブロック図だ。幅38×奥行き180×高さ170mmもあるきょう体の割に、回路はきわめてシンプルである。実はこれがFriioの特徴の1つ、ほ
企業のセキュリティ対策として,必ず言われてきたのが次の三つの対策だ。すなわち,ファイアウオールの導入,ウイルス対策ソフトの導入,そしてセキュリティ対策パッチのこまめな適用である。ところが,こうした対策だけではもはや企業システムは守れない。犯罪組織によって,新しい手口の攻撃がどんどん開発され,企業の攻撃に応用されているからだ。このサイトでは,最新の攻撃手口と防御術を紹介していく。 クロスサイト・スクリプティング,SQLインジェクション,OSコマンド・インジェクション−−。Webアプリケーションに潜む様々なぜい弱性が指摘され,活発に議論されるようになってきた。しかしWebサイトの実態を見ると,必ずしも対策は進んでいない。多くの場合,原因は「正しい対処方法を知らない」こと。そこで本編では,Webアプリケーションに代表的なぜい弱性の共通原理と対策について解説する。 第1回 はびこる「インジェクショ
「みんな,自分の生活をブログに書いている。ブログは,人生の記録なんです」。ブログ構築ソフト大手,米Six Apartのミナ・トロット社長 共同創業者は,自身もブログのヘビー・ユーザーと言う。日本国内でも800万人が登録しているブログは,社会をどう変えたか。そしてブログはどこに向かうのか。トロット氏と,Six Apart社で事業開発を担う責任者であるアンドリュー・アンカー氏に,ブログの「意味」を改めて聞いた。 (聞き手は高下 義弘=ITpro,写真は栗原 克己) ―― ブログ(blog)はすっかり世に定着した感があります。 ミナ・トロット: 米国でブログを知っている人,あるいは実際にブログをしている人の数は,私と夫のベン(トロット氏)がブログ構築ソフト「Movable Type」を開発した2001年,Six Apartを設立した2002年の時に比べて,劇的に増えています。 この数年間で,ブ
シリーズ投入から10年以上が経過した,松下電 器産業のノート・パソコン「Let's note」。ビジネスパーソンから強い支持を受けている。だがその成功の影には,苦闘の歴史が横たわる。「メジャーな市場はもう攻めない。こう決めたことが,Let's note躍進のきっかけだった」と同社パソコン事業キーパーソンの田中哲也氏は言う。パソコン事業に関わって約20年という田中氏に,松下のパソコン事業について九つの疑問をぶつけた。 (聞き手は谷島 宣之=経営とITサイト編集長,高下 義弘=ITpro,写真は栗原 克己) ―― 「Let's note」シリーズの企画・開発プロジェクトは若い世代の社員だけで取り組んだそうですが。 その通りです。Let's noteシリーズの転換点となった「R1」は2002年に出荷しました。R1の商品企画では,一定年齢以下の若い人たちが中心になりました。当社としては,明らかに
難航するIPv6マルチプレフィックス問題 NTTとJAIPAが協議中,三つの対処案を絞り込めない状況続く NTT東西のNGN(次世代ネットワーク)で,インターネット接続事業者(ISP)のIPv6インターネット接続サービスを利用すると通信に不具合が生じる「IPv6マルチプレフィックス問題」。NTT東西とJAIPA(日本インターネットプロバイダー協会)が解決に向けて協議中だが,結論は今秋以降にずれ込みそうだ。 NTT東日本,NGN対応エリアを拡大 9月中に23区カバーも,地方展開はスローペース NTT東日本は,7月30日にNGN(次世代ネットワーク)によるFTTHサービス「フレッツ 光ネクスト」の提供エリアを,東京都の6区に拡大した。3月の商用化時点ではトライアルと同じ地域でしか利用できなかったが,今後順次提供エリアが広がる。計画通りだがそのペースは遅い。
【記者の眼】 Unicodeは「使える」から「知らずに使う」フェーズへ Windowsにおいて「Unicode」は,長らく「使える」けれども「あまり使われない」存在だった。その状況が「Windows Vista」と「the 2007 Microsoft Office」で変わろうとしている。この2製品に付属する「Microsoft IME」で,「WindowsではUnicodeでしか扱えない文字」が,変換候補として頻出するようになったからだ。Unicodeはいよいよ,一般ユーザーが「知らずに使う」存在になるだろう。 【記者のつぶやき】 シフトJISを捨てられるか? これまで,Windows Vistaの文字の扱いに関する事柄を何度か取り上げてきた。同じキャラクタ・コードで,Windows XPのときと文字の形が変わったり,Unicodeでしか扱えない文字があったりするという話題だ。今
社会生態学者、ピーター・ドラッカー氏が2005年11月11日に亡くなってから早くも1年が経った。この1年の社会の動きは目まぐるしかったが、変化が激しい時こそ、本質をつくドラッカー氏の言葉に耳を傾けるべきではないだろうか。こう考え、ドラッカー氏とのロングインタビューの記録をひもといてみた。 幸いにも、私はこれまで3度、ドラッカー氏にロングインタビューする機会に恵まれた。最初のインタビューは1997年のことだったが、当時のメモを見直してみると、現在に通じる示唆的な発言が満載されていた。1999年の2度目、2003年の3度目のインタビュー内容もまったく古びていなかった。 ドラッカー氏の魅力はたくさんあるが、何と言っても、物事をとらえるスケールにはインタビューのたびに圧倒された。現在起きている事象を読み解く際に、こちらが予想もしていなかった歴史上の逸話を持ち出し、それらを対比して、目からうろこ
長年に渡って子供用コンピュータの研究開発を続けてきたアラン・ケイ氏が、大人の社会に対して強烈に批判を浴びせる。「過去を振り返ったり未来を見通すことなく、今を刹那的に体験するのに精一杯」と評する。そして、この状況が続くことによって、モノを考えられない愚か者が増殖することを同氏は危惧している。アラン・ケイ氏に対するインタビュー連載の最終回をお届けする。 (聞き手=ITpro発行人 浅見直樹) ―― いつから、子供を対象にした教育用コンピュータに興味をもつようになったのでしょうか。 私個人は、1960年代から教育用コンピュータに関心をもっている。Xerox社のパロアルト研究所(PARC)では常に、子供が利用するコンピュータとは何かを考えていた。読むことを学ぶのは、大人ではなく子供、だから子供に向けたコンピュータが大事だと思っている。今の大人たちは、モノを考える能力が欠如している。その大人に、モ
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