「親はなくとも子は育つ」といいますが、放ってばかりもいられません。過保護がすぎてはその子のゆくすえもまた心配です。こと教育に関しては今も昔も親の悩みは尽きません。 学校をはじめとした教育現場もいろいろな問題をかかえ、解決策はいっこうに見えません。むしろ問題はますます複雑になるばかり…。 そんな親御さんや教育現場に一筋の光となる1冊の「教育論」がこのたび出版されました。 著者は世界的な数学者・岡潔[おかきよし]と岡の晩年深く交わり教育現場でその力をそそいだ教育者・森本弘[もりもとひろむ]。 二人が残した教育にかかわる重要な提言を、日本を代表する人類学者・中沢新一さんがまとめ、本書『岡潔の教育論』(コトニ社)が生まれました。 その後の人生を決定づける幼児期の教育について、『岡潔の教育論』を一部抜粋・編集しながら、岡自身が語ったその真髄を紹介します。 本当の教育ってなに? 大自然は人の子を生むだ