2人が議論の前提としているのは、世界各地で起きているエネルギー革命に日本だけが乗り遅れている、との認識である。「昨年(2010年)、自然エネルギーのクリーン御三家(風力、太陽光、バイオマス)の、世界での総発電量が、原子力による総発電量を追い越しました。あと3~5年で風力だけで原子力を追い抜くと試算できます」(飯田氏)と言う。 日本の場合、原発の停止で失われる分の電力を、しばらくの間は天然ガスと石炭による発電で賄わなければならない。けれども、「いま200万キロワットの風力を4000万キロワットに増やし、太陽光で8000万キロワット、それに地熱と小水力とバイオマスを加えれば」、例えば10年後に総電力のうち「自然エネルギーで、30%を供給することはけっして絵空事ではなく、実現可能性のある数字です」(飯田氏)。 ただ、そのためには配電網も発電も地域独占してきた「電力幕藩体制」を廃し、各地域の特色を
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