「一生のうちに一度でもいいから本を出してみたい」――そう思う方は多いのではないだろうか。 昨今では、その夢は叶いやすくなったのかもしれない。商業出版や「自費出版」(著者がコストを負担する紙の本の出版代行)といった今までの道に加え、テクノロジーの発展によって、電子書籍の形でコストをほとんどかけずに著者自身が行う出版(「自己出版」)も可能になったからだ。アマゾンの「キンドル・ダイレクト・パブリッシング(KDP)」を利用して、好きなように書いたコンテンツを電子本として販売したり、日本であれば「note」のようなコンテンツ課金が簡単にできるサービスを使ってブログを有料出版することも可能だ。 しかし、自己出版が可能になったからといって、一人で何から何までやるのは容易ではない。また、たとえ商業出版をしたとしても、本の存在を広く知ってもらい、財布のひもを緩めてもらうところまでこぎつくのは並大抵ではない。