2019年に施行された読書バリアフリー法は、障害の有無に関わらず、すべての人々が等しく読書ができる社会の実現を目指して制定された法律です。視覚障害・上肢障害などの身体障害やディスレクシアなどの発達障害がある人にとって、紙の本にアクセスすることは困難を伴うため、電子書籍やオーディオブックといった選択肢を複数に増やしていくことが求められています。小学館は2021年に「アクセシブル・ブックス推進室」を立ち上げ、本のアクセシビリティ向上に出版業界のなかでも先駆けて取り組んできました。そうした活動について、アクセシブル・ブックス推進室で室長を務める木村匡志さんに伺います。