自由の壁 (集英社新書) [ 鈴木貞美 ] ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 756円 この本の第一章では、明治以後近代化と共に日本に入ってきたものと思われがちな「自由」の概念が、江戸時代以前の日本において独自に成熟していたものだということが説明される。 それには中国からの影響が非常に大きかった。 近代化(西洋化)に先立つ、江戸時代の日本の思想・社会の独自な成熟に着目する論は少なくないが、ここでの特徴は、この中国、特に陽明学(王陽明、李卓吾など)の影響を重視していることだ。 ぼくには、この部分が一番面白かった。 著者によると、王陽明らの思想は、朱子学の「性即理」(現実世界が「理」にそって運行していることを重視する)に対して「心即理」という立場に立ち、「情」を含めて人間に『自然に備わっているものを自由闊達に発現』するべきことを
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