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2009年11月17日のブックマーク (12件)

  • 『対話の成り立たない男たち』(片岡徹也/『決定版太平洋戦争4 「第二段作戦」連合艦隊の錯誤と驕り』より)三人のエリート海軍参謀に大事な資質を“欠けさせた”ものとは? | Drupal

    歴史群像の『決定版太平洋戦争』で毎回楽しみにしているのが、片岡徹也先生の、深く切り込むタイプの考察である。今回も『日海軍が実現できなかった“峡海パラダイム”への転換』など、繰り返し読んで学びたい記事が多い。 さて、その中で読み終わったあと、いろいろと考えさせられたのが、『対話の成り立たない男たち』である。ここでは軍令部第一部の富岡定俊、連合艦隊参謀の黒島亀人、連合艦隊司令部の宇垣纏の三人の参謀について、片岡徹也先生はかなり辛口に、シミュレーション能力が欠けていると評されている。 華族の出で、何一つ不自由せずに育ったゆえか、ものごとを鷹揚に危機感なく処理する富岡定俊。 不幸な出自から自らの力量のみでのしあがったゆえか、常に他者に対して攻撃的な態度に出た黒島亀人。 己のできることにのみ全力を傾注し、頑固職人的な傲岸さと独善を押し出した宇垣纏。 この三者については、私は特に個人的に興味を持

  • 『鹿洲公案 清朝地方裁判官の記録』著:藍鼎元/訳:宮崎市定 中国版遠山の金さんの名裁き | Drupal.cre.jp

    『鹿洲公案』とは、副題にあるように、清朝の役人であった藍鼎元(らん ていげん)が広東州潮陽県の知事になった時の裁判記録(公案)である。 地方裁判官とあるが、実態は、江戸の町奉行、大阪奉行などと同じように、警察、検事、裁判、税務など、もろもろの任務が込みである。 さて、藍鼎元が広東州潮陽県の知事となった18世紀初めは、清朝5代の雍正帝の時代である。 清朝5代といっても、清朝の初代となるヌルハチ、2代目となるホンタイジは、いずれも満州にある後金の地方政権である。3代の順治帝になってようやく中原を支配するようになり、4代康煕帝が清国の形を整え、その後を継いだのが5代、雍正帝だ。まだまだ、国家としては若く、力強い時代である。 天下太平。しかし中国は広い。広東州潮陽県は鼎元が赴任する前に天災や飢饉にみまわれていた。生活が苦しくなった民が増えれば治安も悪化する。租税の徴収など公務がおろそかになれば

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    今の自分は、出会った人や読んできたによって、できあがっている あの小冊子は、新聞の付録だったのか、記憶が曖昧で定かではないのだが、1ヶ月に1回程度の頻度で届いていた気がする。オールカラーで内容もさまざまだった気がする。その中には、プロ野球の選手名鑑もあって、私は、母から受け取り、大切にしていた記憶がある。母は、…

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  • 児童ポルノ「単純所持」禁止…民・自・公が改正案 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    児童買春・児童ポルノ禁止法をめぐり、民主、自民、公明の3党が、児童ポルノを個人が取得したり保管したりする「単純所持」を新たに禁止する改正案をまとめた。社民党などの了解を得た上で、今国会中にも提出することを目指す。 同法はすでに、児童ポルノの「製造」「販売」は禁止しているが、「単純所持」は禁じておらず、児童ポルノの拡散が止められない原因として国際社会から批判を受けていた。改正案では、性的好奇心を満たす目的で所持や保管をしたことが明確な者については「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」を科すこととした。 3党は今年7月には、「所持禁止」でほぼ合意に至っていたものの、総選挙で協議が中断していた。民主党には、「所持を処罰対象とすれば、捜査権の乱用につながりかねない」として慎重な意見が強かったが、過去に取得したポルノについては処罰対象から外すことで合意した。今後、慎重論の根強い社民党の了解を得

  • 3ToheiLog: にげだめ(4): 労働少女と父=宮崎監督

    にげだめ(4): 労働少女と父=宮崎監督 --------------------------------------- にげだめ(1):網走監獄でヱヴァを想う にげだめ(2):あしたのジョーと3C分析 にげだめ(3):宮崎駿の労働神話 にげだめ(4): 労働少女と父=宮崎監督 --------------------------------------- 堅物、もといマジメ人間である宮崎駿監督の作品の特徴は、「見えない父権」ってのが混じっている点だと思う。これが、「宮崎アニメの少女には萌えにくい」「萌えることに罪悪感を覚える」というポイントになっている、と、思うのです。 以下は、 「いかに彼女たちは父親を愛して、戦闘美少女になり、嫁き遅れになったか?」 というテーマでの無責任雑談。 父と継承 はじめにチョット硬い話題。 (エヴァを語るときの前フリに。面倒なら次の節まで読み

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    台湾ひとり事旅(前編) 台湾へ行ってきた。チケットと宿を予めおさえていたものの、台湾地震の発生で予約を一度はキャンセル。その後の台湾観光庁の旅行に来て大丈夫だよ、という声明を確認してやはり行くことに。 目的はシンプルで、台北周辺で美味しい事をたくさんべること。そして自宅…

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  • 「生物学的」という詐術 - 烏蛇ノート

    急遽はてなダイアリーを立ち上げてみました。以下はこちらの記事及びそのコメント欄への反論になります。 極論をすると、「その価値を安易に否定するとひどい副作用をともなうことがあるような性質の価値基準が存在する」ということさえはっきりすれば、それが生物学的要因によるかどうかは比較的どうでもいいんですね。別の原因から、そうなる、という結論でも、ぜんぜんかまわない。そこは比較的枝葉末節な部分なんですよ。 そうであるならば、何故それが「いかにも生物学に基づいて証明されていると誤読させるような」書き方をされるのでしょうか? これが問題なんですよ。 この記事の前提となっている前の記事を参照すると、「人間力と誠実さと知性を兼ね備えた男の方が、お洒落な男よりモテるように『人間の能』は出来ているはずであり、それに反すると『ひどい副作用』を招く」(大意)と述べられています。これはどこをどう読んでも、生物学を論拠

    「生物学的」という詐術 - 烏蛇ノート
  • メリットは「それだけ」 - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。

    前回、「永住外国人の地方参政権」問題におけるメリット/デメリット論のある種のどうしようもなさについて触れた。反響が大きく、こんな腐れブログによくもまあとありがたいというかなんというか。ブクマ数が400超えたのなんて初めてなので、嬉しいよりもキョドる。 さて、前回の記事の様々な反応を見ていると、不可解というかよくわからないものが当然あったりする。例えばこういうトラックバックがきた。 偽善者まるだしぴったんこかんかんでくるくるぱーまですね。 どれだけ上から目線なんだよ。 「自分にとってはメリットないけどそれでも弱者に施しをさずげる 俺様かっこいい!」 ってことをオブラートに包まずにそのまま言ってしまっては、弱者の方も怒るんじゃないか? http://d.hatena.ne.jp/meiwakoko/20091112 このブログ主だけではなく、このテの「人権?w馬鹿じゃね?偽善者プゲラ」的な

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  • 純粋なココロ: さすが、オナゴ様は言うことが違う ~『見られる性』への男女意識格差~

    現在は「純粋なココロ2.0」で活動中です。 初めての方や、過去ログを参照したい方は、おすすめリンク集からどうぞ。 【関連サイト】 ・純粋なココロ2.0(移転先) ・世界のはて(はてなダイアリー別館)

  • 刑事の暴力 - Arisanのノート

    『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』のポン・ジュノ監督の新作、『母なる証明』を見た。 この監督は、これがまだ三作目のはずだが、すでに巨匠の風格さえ漂う見事な作品に仕上がっていたと思う。ぼくが行ったときはあんまりお客さんが入ってなかったけど、特に映画好きの人には、見ることをすすめたい作品である。 ここでは、作品評ではなく、思ったことをひとつだけ書いておきたい。 この映画では、ウォンビンの演じる、知的障害のある若者が殺人の疑いをかけられ、田舎町の地元の警察に暴力的な脅しを受けて取り調べられる場面が出てくる。 この設定は、同監督のデビュー作で傑作と言っていい『殺人の追憶』と同じである。『殺人の追憶』では、ソン・ガンホ演じる主人公を含む刑事たちに、やはり障害のある登場人物が、拷問を受け、犯人であることをでっち上げられそうになる。 この『母なる証明』ではそこまでは言っていないけれども、若者と顔見知

    刑事の暴力 - Arisanのノート
  • 日本人の国民性の危うい部分を知るべき時が来ているかもしれない - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■日企業の『戦略性のなさ』 日企業にいると多かれ少なかれいつも感じるのは、『戦略性のなさ』だ。おそらく今では大抵の日企業が抱える問題として認識されてきているようにも思う。日の一番の希少資源は経営者、と言われるのもこれと同根の問題と言える。 ではお前には『戦略性』があるのか、と言われれば、身もふたもないところはあるのだが、少なくともキャリアのかなり早い段階から、自分の戦略性の不足を知って試行錯誤してきたことは確かだ。自分の『戦略性』の不足を何時も念頭において、反省を繰り返して来た。そういう意味では、ソクラテスの『無知の知』ではないが、普通の日のサラリーマンよりも、自分の『無知』は知っているつもりだ。どうにかしないと、といつも思って来たし、それゆえに、企業単位でも、国家単位でも戦略性がないことにはすごく敏感になってしまう。 これは、私自身のキャリアが、海外への商品導入であったり、海外

    日本人の国民性の危うい部分を知るべき時が来ているかもしれない - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    lotus3000
    lotus3000 2009/11/17
    これも結構昔からいわれているけど、海外知っている人の主導もどう国内から知らない人の反発を抑えるかが、問われるね。
  • 『自由の壁』 - Arisanのノート

    自由の壁 (集英社新書) [ 鈴木貞美 ] ジャンル: ・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 756円 このの第一章では、明治以後近代化と共に日に入ってきたものと思われがちな「自由」の概念が、江戸時代以前の日において独自に成熟していたものだということが説明される。 それには中国からの影響が非常に大きかった。 近代化(西洋化)に先立つ、江戸時代の日の思想・社会の独自な成熟に着目する論は少なくないが、ここでの特徴は、この中国、特に陽明学(王陽明、李卓吾など)の影響を重視していることだ。 ぼくには、この部分が一番面白かった。 著者によると、王陽明らの思想は、朱子学の「性即理」(現実世界が「理」にそって運行していることを重視する)に対して「心即理」という立場に立ち、「情」を含めて人間に『自然に備わっているものを自由闊達に発現』するべきことを

    lotus3000
    lotus3000 2009/11/17
    日本における自由概念と陽明学。まさしくドンピシャの問題。