http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091212/1260650699に対するブクマ・コメントから少々。 「一部の人が戦後の一時期「漢字廃止運動」に躍起になったのは、西洋にあった「カトリック教会によるラテン語を用いた抑圧」っていう図式を、無理に日本に当てはめたかったからじゃないのかな?」という指摘*1。「ラテン語」については、須賀敦子さんの 中世までは、教会のラテン語をながだちにして、ヨーロッパ世界はよこにつながっていた。戦後すぐの時代に芽ぶいたのは、中世思想の排他性をのりこえて、もっと大きな世界をよこにつなげるための思想だったのではないか。(「世界をよこにつなげる思想」in 『本に読まれて』、p.105)という一節をマークしておく。本に読まれて (中公文庫) 作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/11/01メディア: 文庫購入: