一人で、戦後史をなぞってきた。自分の思想の変遷をふりかえって、そう思う。 政治的に目覚めたのは、高校時代だった。 当時、推理作家をめざしていて、へタクソな創作活動にうちこんでいた。森村誠一や小松左京の本を読んで、やっぱり作家たるもの、政治や社会のこと、よく知らなければいけないんだな、と思って「ニュース・ステーション」を毎晩欠かさず見るようになった。国会中継を録画予約して、学校から戻ると見るような、考えてみればヘンな高校生だった。 当時、売上税や防衛費の対GNP比一%枠突破問題がさかんに論議されている頃で、ある日、日本共産党のビラと出会った。それで共産党の支持者になって、何度か地元の共産党議員事務所を訪ねていった。民青に誘われたこともあるが、「過激派」かもしれないと誤解して断わった。 それから学校内でいろいろと政治的発言をくりかえすようになった。ホーム・ルーム委員だったぼくは、その時間をまる
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